Sweet Time
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■185 / inTopicNo.1)  欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
  
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/21(Tue) 03:19:23)
    美しい満天の星空の下、誰もいない砂浜、恋人達は互いの飽きることなく瞳を見つめ続ける。
    「ねえ。このまま朝までここにいる?」
    アルフィンがジョウの耳にそっと囁く。
    「いや・・・それは遠慮したい」
    ジョウがお返しとばかりにアルフィンの耳元で囁く。
    「じゃ、どうするの。これから?」
    「さてどうしようか?」
    不意に立ち上がったジョウに手をひかれアルフィンも立ち上がると身体に付く砂を手で払った。
    「あん、髪が砂塗れ。痛んじゃう」
    急に思い出したように乱れた金髪に手をやる。
    「ホテルに戻るか?」
    そんな彼女の仕草にジョウは少し安堵した。
    時折見せる純粋な仕草と誘惑するような淫靡な仕草、女は不思議な生き物だ。
    旨く両面を使い分ける。
    男はいつもそんな女に振り回される運命なのか。
    それでもいいとジョウは思った。
    アルフィンさえ傍にいてくれるのなら。
    「うん。お風呂に入りたい!」
    アルフィンの屈託のない笑顔にジョウは砂浜に落としたジャケットを拾ってくるとアルフィンの肩にかけ、そのまま腕に抱き上げた。
    「きゃあ」
    突然の行為にアルフィンは驚いて声を上げた。
    ジョウにお姫様だっこされて嬉しいやら恥ずかしいやら、アルフィンは思わず顔を赤らめる。
    「んっとに、びっくりするじゃない」
    「靴がないんだろ。おとなしくしてろよ」
    ジョウはアルフィンの重さを気にせずに砂浜を元来た道に戻ってゆく。
    「もう、さっきのジョウはどこにいったのよお」
    拗ねてみせたものアルフィンはジョウの首に腕を回した。
    「このままここに置いて帰ってもいいんだぜ」
    「ジョウの意地悪!」
    アルフィンは悔しくてジョウの耳朶を軽く噛んでやった。
    その行為にジョウは少しだけ笑顔を浮かべてクスリと笑った。

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■186 / inTopicNo.2)  Re[1]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/21(Tue) 03:20:45)
    通りまで出ると流しのエアカーがすぐに捕まったので、すぐ乗り込み宿泊先に向かう。
    何も言わないジョウだが、アルフィンの肩を抱き寄せて離さない。
    アルフィンも甘えるように彼に寄りそう。
    運転手も恋人達の行為に干渉せず、淡々と運転に従事した。
    五分程海岸線を走ったところで、宿泊先のホテルに着く。
    VIP専用エントランスへエアカーを回しそこで二人はエアカーを降りた。
    ここならばこの砂塗れの服装でもあまり人目に付かない。
    アルフィンを抱き上げたままジョウはエレベーターで最上階の部屋に向かう。
    ここ惑星ウェルゼルのパットナム・シティは三六〇度の視界で広がるエメラルドグリーンの海が売り物の街だ。
    その中でもジョウ達が宿泊するホテルは一番高い眺望を誇り、最上階はまさにパットナム・シティ一の最高級の景色を満喫できる。
    三十八階で一度止まるエレベーターに特別なキーを差し込むと再び動き出しエグゼクティブスィートの三十九階に着いた。
    四十階へは一度エレベーターを降り、室内の専用エレベーターか階段でしか上がれない。
    豪華なエントランスを抜け、その脇にある階段で最上階に着く。
    男達それぞれの個室は三十九階にあるのだが、アルフィンはキングサイズのベッドがある四十階のスィートルームに部屋を取っていた。
    重厚な両開きの木製の扉の前でジョウはアルフィンを床に下ろした。
    扉を開けると広いリビングが目の前に広がる。
    主寝室は左手奥に、右手には高価な調度品と豪華なソファセットがある。
    歩くたびに足の長い絨毯がふわりとアルフィンの素足に絡みついた。
    「じゃ、俺もシャワー浴びるから下に降りるぜ」
    「一緒に入らないの?」
    扉を閉め扉の前で微笑むアルフィンにジョウは顔を真っ赤にした。
    やっと告白できて、やっとキスまでの関係になった。
    ジョウにとればそれだけでも大変な進歩なのだが、今日のアルフィンは違った。
    ジョウとなら一線を越えてもいいと思っていた。
    不安がないと言えば嘘になるが、一緒にいたい気持ちの方が期待で胸が膨らむ。
    今夜はそのいい機会だと思っている。タロスとリッキーもいない。
    ジョウと二人きり、遮るものは何もない。
    「いや・・・その・・・あの・・・」
    ジョウは次の言葉が出てこない。
    「じゃ、先使って。あたし服が汚れてるから少し時間がかかるし・・・」
    そう言ってジョウをリビングの中央に招きいれた。
    答えないのをいいことにアルフィンに主導権を握られてジョウは結局押し切られてしまった。
    「シャワールームはあっちね」
    アルフィンはそう言ってジョウに右手を指差すと左奥の主寝室に消えた。

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■187 / inTopicNo.3)  Re[2]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/21(Tue) 03:21:25)
    一人残されたジョウは、アルフィンの申し出に迷っていた。
    理性はこのまま申し出を無視して降りるべきだと言うが、欲望はこのままアルフィンと一夜を過ごしたい。
    しばらくの葛藤の末、ジョウは取り合えずここでシャワーを浴びることにした。
    ――― いざとなったらシャワーだけ浴びて階下に下りればいい。
    変な言い訳を自分にしつつ、リビングとゲストルームを抜けシャワールームに入った。
    四十階のフロアは中央のエレベーターと階段を中心に丸く配置された部屋は扉を幾つか潜り抜けるとフロアを一周できる。
    シャワールームの先がアルフィンが消えた主寝室だ。
    そんなことを考えつつ、ジョウは脱衣所で汚れた服を脱ぎそのままシャワールームに入った。
    天井がガラス張りのシャワールームの中央にジャグジーがあり、右手にシャワーが備え付けられていた。
    ジョウはその足でシャワーに近づき中央のコックを捻った。
    頭の上から暖かな湯気を立ててジョウの全身を覆う。
    髪の中に先程の砂浜で転がった時の砂が残っているので、丁寧に洗う。
    「ガウン置いておくから使って」
    突然外からアルフィンの声がした。
    「ああ」
    それだけジョウは返答した。
    自分の手の中に先程のアルフィンの温もりが残っている。
    触れ合った唇はまだ熱い。
    一心地ついたジョウはシャワーを止めジャグジーに行き身体を沈めた。
    程よい暖かさが心を開放させる。
    「どう、気持ちいい?」
    またアルフィンの声がかかる。
    「ああ」
    「それだけ?」
    「・・・気持ちいいよ」
    ――― 頼むから入ってくるな
    アルフィンを会話する度にジョウの中心にどうしようもない欲望が集まってくる。
    アルフィンにその姿を見られて拒絶されたらしばらく立ち直れそうもない。
    ジョウの理性はまだ踏みとどまっていた。
    「あたしも一緒に入ろっかな」
    最後の言葉にジョウは慌てた。
    「出る!俺、もう出るから」
    慌てて傍にあったバスタオルを巻くとそそくさとシャワールームから出てきた。
    そこにはアルフィンがドレスから着替えて、ラフなTシャツにGパンの姿をして立っていた。
    ――― よかった。脱いでなくて。
    一つ大きな溜息をついて、胸を撫で下ろす。
    ドレス姿のままならきっと押し倒していたに違いないとジョウは心の中で安堵した。
    「温まった?」
    「ああ、お先」
    さっさとガウンを取ってその場を去った。
    取り合えず脱衣所の扉を閉めて、ジョウはまた大きく溜息をついた。
    欲望が気を許すと暴走しそうになる。
    理性が後どれくらい持つのかジョウ自身も分からなかった。

引用返信 削除キー/
■188 / inTopicNo.4)  Re[3]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/21(Tue) 03:22:28)
    ガウンに着替え、リビングに戻り美しい夜景を見るためにテラスに出た。
    少し冷たい夜風が火照った身体に気持ちいい。
    眼下の夜景はそれなりに美しく見える。
    ここで恋愛映画なら女がシャワールームから出てくるのを待って気の利いたセリフで女を虜にし、熱い一夜を過ごすのだが。
    今のジョウにそんなことは期待しないでほしい。
    十分に戸惑っているのだ。
    確かに仕事や仲間内で女の話や抱き方等、酒の肴に語ることがあっても経験ゼロのジョウにはあくまでも知識でしかない。
    「うーっ」
    思わず唸ってテラスの手すりに頭をつけた。
    ――― 降りよう。
    このままこの部屋に留まる理由がなくなって、ジョウはそうそうに退散を決めた。
    「何唸ってるのよ」
    アルフィンの声にジョウは飛び上がって振り向いた。
    そこにはシャワーを浴びて綺麗になったアルフィンが、白いガウン姿で立っていた。
    「どこにいるのかと思えば、こんな所にいたのね」
    ジョウがあれこれと妄想をしている間に、彼女はシャワーを終えて外に出ていた。
    部屋に姿が見えないので、辺りを見渡すとテラスにジョウが立っているのが見えた。
    そして外に出てみると、ジョウが唸り声を上げていた。
    アルフィンからすれば不思議な光景でしかなかった。
    見えそうで見えない胸元、星の煌きに負けないほど輝く金の髪。
    愛らしいアルフィンの軽く腰で結んだガウンの紐を解きたい衝動にかられジョウは慌てて顔を背ける。
    そんなジョウの鼻に微かな花の香りが流れてくる。
    「なんか匂うな?」
    「匂う?ああ、これね。薔薇の香りのローションを付けたからその香りね。きっと」
    ガウンの袖を上げて手のひらをジョウに近づける。
    アルフィンの肌が近づいて、思わずジョウは後ろに後ずさった。
    「どうしたの?」
    「いや、その・・・いい香りなのは十分分かった」
    それだけ言うとアルフィンから目を逸らして心を落ち着かせるように眼下の夜景を見渡した。
    ――― 頼むからそれ以上挑発するな。俺、これ以上理性が持つか?
    ジョウの心の葛藤を知ってか知らずか、アルフィンがジョウの後ろから腕を回してきた。
    「・・・うっ」
    アルフィンの柔らかな胸の感触をジョウは背中に感じて思わず言葉を失う。
    ジョウの中心にまた少し熱が集まり始める。
    「暖かい。少しだけ・・・少しだけでいいからこのままでいて」
    甘えるアルフィンの声にジョウは痛いほどテラスの手すりを握り締めた。
    ――― 耐えろ、頼むから。
    自分の理性に必死に頼る。今のジョウにはそれしか出来ない。
    だが、彼女の一言がジョウの理性の鎖を打ち砕いた。
    「好きよ、ジョウ」
    背中に当てられた唇が言葉を紡いだ。
    「アルフィン・・・」
    ジョウはアルフィンの腕を掴むと自らの前に引き寄せ、強引に唇を奪った。
    冷めない唇の熱がもっと熱くなる。
    唇の隙間から舌を割りいれアルフィンの舌と絡める。
    「んんっ・・・」
    唇の端から唾液が一筋の道を作り落ちてゆく。
    その後を追うように唇を頬や首筋に移す。
    次々と落ちてゆく紅い花にアルフィンは甘い喘ぎを漏らした。
    「あ、あっ。んっ」
    小さな呟きだが感じているのか、触れている肌がゆっくりと汗ばみ蒸気してくる。
    「まだ・・・今なら引き返せる・・・」
    ジョウは苦しそうに声を漏らす。
    「・・・」
    アルフィンは黙って首を振った。
    それだけで十分だった。

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■189 / inTopicNo.5)  Re[4]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/21(Tue) 03:23:20)
    ジョウはアルフィンを抱き上げてリビングに戻ると何も言わず主寝室に向かう。
    天蓋付きの広いキングサイズのベッドまで行くとそこでアルフィンを横たえた。
    そのままアルフィンの上に跨り、胸に置かれた彼女の手を横にのけた。
    「止めてと言われても、もう聞かないぜ」
    ジョウの言葉にアルフィンは恥ずかしそうに微笑んで黙って頷いた。
    了承の合図にジョウはアルフィンの唇を奪う。
    彼女の吐息全てを閉じ込めるように何度も何度も。
    アルフィンもジョウの首に腕を回してもっとジョウを抱き寄せる。
    ジョウの右手がアルフィンのガウンに手をかけた。
    胸元から滑り込ませガウンを肌蹴る。
    何もつけていない豊かな双房がジョウの手に触れる。
    華奢な印象のアルフィンだが、着やせするのか張りのある乳房が手のひらに余る。
    口付けを耳朶に首筋にゆっくりと落としてゆく。
    アルフィンの甘い吐息が部屋の空気に溶ける。
    ジョウも少しでもアルフィンの変化を逃すまいと唇を肌から離さない。
    強く握り締めた乳房の頂を口に含み舌で転がす。
    一瞬身体が震えたが、強くシーツを握り締めアルフィンは快感を押さえ込んだ。
    熟れたチェリーのようにジョウの口の中で甘く堅くなる。
    もう一方の手で残った乳房を愛しむように愛撫した。
    そして少しずつアルフィンの下肢へ唇を下ろしてゆく。
    白く長い大腿に両手を添えてアルフィンの足を大きく広げた。
    そこには愛らしい花芯が蕾のごとく触れられるのを待っているように見える。
    「や・・・そこ・・・だめぇ」
    ジョウが唇を直接口付けると、たまらずアルフィンがジョウの頭を抑えようとする。
    それを物ともせず、ジョウは強く唇で吸い上げた。
    「あっ。やあん」
    アルフィンの艶かしい声がジョウの耳に届く。
    もっと聞きたい。もっとアルフィンを乱れさせたい。
    飽きることない欲望にジョウは突き動かされてゆく。

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■190 / inTopicNo.6)  Re[5]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/22(Wed) 02:35:45)
    白いアルフィンの肌は何時しか薔薇色に蒸気して、さらにジョウを誘う。
    しっとりと汗ばんだ肌を、ジョウの舌が大腿から脹脛、足先へと移り、足の指を一本、一本口に含む。
    眠っていたアルフィンの性感を次々に掘り起こしてゆく。
    「やあっ、はぁ。んんっ・・・ジョ・・・ウ」
    アルフィンの身体が我知らず快感に打ち震える。
    指が一層シーツを鷲づかむ。
    もうガウンがずれ落ちて、腰紐で辛うじて留まっていた。
    一度身体を起こし、ジョウは再度アルフィンに口付けた。
    逃げないように腕を回し、舌を絡ませ貪りつくす。
    甘く、激しく。時に狂おしく。
    「・・・逃げたいか?」
    ふと心がざわめき、ジョウはアルフィンに尋ねた。
    ――― 本当に俺でよかったのか?
    そんな想いがジョウの心を過ぎる。
    若く、魅力的で自分でなくても他の男が放って置くはずがない
    アルフィンはジョウのアンバーの瞳に欲望と理性の葛藤が見た。
    確かにアルフィンの中に逃げたいと想う心が全くないわけではない。
    愛する人との初めての夜に、不安を感じない方がおかしい。
    その問いにどう答えようかと思案していると少し不安そうにジョウがアルフィンを見つめた。
    見つめる瞳がアルフィンを気遣っているのが分かる。
    そんな優しさがジョウのいい所でもあるが・・・。
    今は、ちょっと嬉しくない。
    ――― ジョウのばかあ、今更聞かないでよ
    男はいい、初めから欲望に身を任せても待つのは快感以外にないのだから。
    だが、女は違う。
    初めての時は痛みを伴う。
    激しく身を引き裂かれるような凄まじい痛みが。
    しかし、それを乗り越えてでも結ばれたいと願うから、女は愛する男に身を任すのだ。
    だから、焦らすより強引に奪って欲しい。
    結局、アルフィンは何も言わず黙って花が零れるように微笑んだ。
    何か言葉をかけられるよりも、その微笑がジョウを安心させた。
    アルフィンが傍にいることはジョウにとっては幸せだが、果たしてアルフィンにとって俺が傍にいることは幸せなのか。
    ずっと心の奥底でジョウが秘めていた想いが、アルフィンによって解き放たれる。
    「もう離さない・・・アルフィン」
    ジョウはアルフィンに微笑み返した。
    そのままアルフィンの身体を余すところなく愛撫する。
    その手で、舌でジョウの想いの全てをアルフィンに注ぐ。
    下肢の泉に手をやると十分に潤いを湛えている。
    舌でアルフィンの花弁を一枚一枚丁寧に暴いてゆく。
    サーモンピンクの花がゆっくりと焦らすように咲き、奥から蜜が溢れてくる。
    舌先を奥へと伸ばし蜜を貪る。
    甘く痺れ、思わず丸みを帯びた臀部を下から両手で掬い上げギュッを包み込む。
    「あ、あああっ、ジョウ、ジョウ」
    アルフィンの叫びにジョウは中心を痛いほど堅くした。
    はちきれんばかりに膨らんだジョウの剛直は、アルフィンの秘部に入れたくて雄雄しくそそり立っていた。
    だが、ジョウは逸る気持ちを抑えて、まずはそっと中指をアルフィンの泉の奥に進めた。
    温かく潤っている秘部は、指を受け入れようと絡みつきジョウを離さない。
    クチュ、グチュリ。
    少しずつ淫靡な音が部屋に響き始める。
    「はあっ、あああん」
    指を増やそうとするとかなり強く押し戻される。
    アルフィンの肌に緊張が走ったのが分かった。
    時間をかけ、ゆっくりと指を増やしアルフィンの秘部を確かめる。
    秘部の中、ある部分に指を押し当てるとアルフィンが嬌声を上げた。
    「やあっ。ああっ・・・あん」
    指を抜くと蜜がドロリと滴り落ちた。
    左手で蜜を付け、花芯を強く擦り上げた。
    「ひっ、はあっ。ああああっ」
    一段と高い嬌声と快感が強すぎたのかアルフィンは大きく肩で息をする。
    その嬌声を聞いて、ジョウはアルフィンの足を開かせて、滴り落ちた蜜が潤滑油として、欲望の剛直をアルフィンの秘部に一気に挿入した。
    抵抗するアルフィンの身体を押し破り一直線に子宮めがけ剛直を打ち込んだ。
    「いっ・・・あ」
    痛みに言葉が出ない。
    アルフィンの瞳に初めての瞬間に思わず涙が零れた。
    ジョウはその涙を唇で拭い、そのままアルフィンと口付けた。
    アルフィンの背にジョウの力強い腕が回され、腕に抱かれてアルフィンは幸せを噛み締める。
    ジョウに求められている自分がいることを。
    求められる女になったことを。
    ジョウが好意を抱いてくれているのは前々から分かっていたが、女性に免疫のないジョウが自分から行動に出る程自分を求めてくれるのかが不安だった。
    細く今にも切れそうな繋がりは、いつもアルフィンを不安にさせた。
    だが、今日は違う。
    言葉で、態度で、ジョウの有らん限りの愛情を我が身に注がれているのを全身で感じることが出来る。
    その終局が今まさにこの瞬間だった。
    ジョウの想いをアルフィンの身体が優しく包み込む。
    一方ジョウもアルフィンと一つになるこの瞬間に身体が震えた。
    気を許すとすぐにでも解き放ちそうになるのを、必死で堪えた。
    アルフィンの秘部が絶えずジョウの剛直をきつく締め上げてくる。
    ジョウはあまりこの状況が持ちそうにないことを悟って、そうそうにアルフィンの両足を肩に乗せ大きく腰を使ってグラインドを始めた。
    入口の近くまで抜き取りながら、一気に奥まで貫く。
    ジョウはガウンが少し邪魔になったが、今更脱ぐ時間さえおしい。
    「はうっ・・・ああ、ジョウ、ジョウ」
    アルフィンの嬌声が悲鳴のように部屋に木霊する。
    シーツの海にうねる様に金髪がさざめく。
    アルフィンの中で痛みが徐々に快感にすり替わってゆく。
    徐々に速度を上げながら、快感の波が大きくうねりを上げて近づいてきた。
    背中が蠢くように鳥肌が立つ。
    二人とも汗が滴り落ちるほど肌が蒸気していた。
    「ああああっ」
    突然、意識が真っ白になり凄まじい光の爆発が眼前で起こった。
    アルフィンが甘い痛みと快感に、無意識にジョウの肌に爪を立てる。
    その痛みが今のジョウには心地よかった。
    アルフィンがいったのを肌で感じた。
    自分も続けて剛直から欲望の迸りを、アルフィンの体内に爆発させた。
    凄まじい絶頂感に、ともすれば意識を手放しそうになる。
    アルフィンがジョウの迸りを受けて再び絶頂に押し上げられた。
    めくるめく恍惚の世界に二人は溶けて行った。

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■191 / inTopicNo.7)  Re[6]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/22(Wed) 02:36:25)
    「アルフィン・・・アルフィン・・・」
    耳元で誰かが囁く声がする。
    ――― ジョウだ
    その声にアルフィンはゆっくりと瞳を上げた。
    「大丈夫か?」
    絶頂に達した後、中々意識が戻らない恋人にジョウはたまらず肩を揺すった。
    「・・・ええ」
    花が零れるようにアルフィンは、はにかんだ笑みを浮かべる。
    「もう誰にも渡さない」
    ジョウはそう呟いてアルフィンの身体をギュッと抱きしめて、そっと口付けた。
    「・・・うん。あたしはジョウのものよ」
    アルフィンも素直に受け入れた。
    ジョウの唇、精悍な腕、その全てが愛しくてたまらない。
    「でも、ジョウもあたしだけのものだからね」
    そう言って、今度はアルフィンからジョウに口付け舌を絡めた。
    「ああ」
    返すようにアルフィンの舌に絡めてゆく。
    「そんなに挑発すると、このまま抱いてしまいそうだ」
    「そんなに気持ちよかった?」
    「ああ、アルフィンもだろ?」
    「・・・うん、ジョウのエッチ」
     自分の事を問われて、思わず恥ずかしくなってアルフィンはジョウの胸に顔を埋めた。
    「だめだ、我慢できない」
    そう言ってジョウはアルフィンの乳房に口付けてきた。
    「あっ。やあ・・・ジョウ」
    火照りの収まっていない身体が再び熱を帯び始める。
    ジョウの逞しい背中に腕をまわすと引っかき傷が所々あるのが分かる。
    アルフィンは思わず顔を赤らめた。
    ――― ジョウったら、結構激しいんだから。終わったら、後で薬塗ってあげるね♪
    心の中で呟いてジョウがくれる快感にそのまま身を委ねた。
    結局、薬を塗ることができたのは翌日の夕方だったのだが、今の二人には知る由もないことである。

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■192 / inTopicNo.8)  Re[7]: 欲しいのただ一つだけ(sweet time ver.)
□投稿者/ 璃鈴 -(2003/10/22(Wed) 02:48:19)
    あとがき

    初裏投稿の駄文に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
    表と裏を合わせて、告白・キス・初夜と初めてづくしの二人ですが、何分始まったばかりの恋です。
    今後どうなるやら・・・どこまで行くのやら、あの二人ですから。
    きっと波乱万丈なことになるんじゃないでしょうか?



fin.
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