| こうして牛魔王を倒したアルフィン法師とジョウ悟空は、火炎国のはずれ、砂漠へとやってきた。 空が、うっすら明るくなってきた。 「ジョウ、ありがとう」 アルフィンが、うっとりとジョウの目を見つめた。 「・・・アルフィンが無事で良かった」」 早口で、そう言うと、恥ずかしいのか、ジョウは明後日の方に目をやる。 その姿をみて、アルフィンは思った。 ジョウと一緒なら、あたしは大丈夫。この先どんな困難が待ちうけようと、つらい旅が待っていようとも・・・ そう・・・例え宇宙に飛び出したとしても、ジョウと二人でなら乗り越えられる! アルフィンは、ジョウの腕を取ると、ピタリと寄り添った。 ジョウは照れて真っ赤だ。そして、二人はゆっくり西に向かって歩き出す。 そう、旅はまだ始まったばかり。この先、二人を待ち受けるのは・・・
「ちょっとー。おいら達を置いていかないでよ!」 背後から、リッキーの声がした。 「タロス、早くしないとお師匠さん達がいっちゃうよぉ」 リッキーの声は、なんだか情けない。 「馬鹿、荷物が重いんだから、しかたねえだろー」 タロスが、ふうふう息を吐きながら言った。 そう、アルフィン法師の衣装ケースを山と積んだ荷車を、タロスがひっぱり、リッキーが押しているのだ。 「まってよー、お師匠さーん」 リッキーの声が、砂漠に響きわたった。
これは、まだ、空に龍が飛んでいた頃のお話。 さてさて、一行が次に訪れるのは、一体どんな国なのでしょう・・・
つづく(かもしれない)
**番組を見ていない方、すみません**
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