| ふと目が覚めた場所は自分の部屋だった・・・
・・・なんで?なんで私・・・寝てた? ・・今、何時????
急いで起き上がり時計を確認する・・・・
・・・・・・00:20・・・・
えっ・・・・・
なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうして??だって・・・だって・・・
朝から忙しくて・・オーブンが壊れて・・・ リッキーに直してもらってて・・・ジョウが・・・
なんで、その次の瞬間が夜中なの??? なんで・・・12時すぎてるの???
ジョウの誕生日・・・・終わっちゃったじゃない
せっかくの
誕生日なのに・・・
落ち込んでいるとドアの開いた音がした
「アルフィン・・・目が覚めたのか? 気分は・・・・ってどうした???」
昼間、熱をだして倒れたアルフィンの様子を見に行くと すでに目が覚めていたのかベットに起き上がっていたアルフィンに声をかけた
・・・しかし・・・何故か・・ アルフィンは泣いていた・・・
なんだ・・・どうしたんだ???そんなに具合が悪いのか???
「アルフィン・・・・」 近寄っていくと、どうやら体調が悪くて泣いてるわけではないらしい・・・ しかし・・・だったらなんで???
「どうしたんだ?」
腰をおとし、アルフィンの目を見ようと覗き込む
「・・・たの・・・」
「えっ???」
「ジョウの誕生日・・・過ぎちゃった」
泣きながら俺に言う
「なんだ、そんな事か・・・気にする事なんかない それより体調は・・」
「たいした事だもん! だって・・・だって・・ジョウの誕生日なのよ! 今年の誕生日はもう2度と来ないのよ・・・なのに・・・何もお祝いできなかった・・ ケーキも焼けなかった・・・」
あまりにも悲しそうに泣くアルフィンを見てられなくて抱きしめる
「そんなに泣くな・・」
「だって・・・だって・・・」
「ちょっと待ってろ・・」
アルフィンを抱きしめたまま見えない場所でクロノメーターを操作する
「ほら!」
アルフィンの目の前にジョウはクロノメーターを差し出した
「23:50・・・」
「そうだ、俺の時間はまだ8日の11時50分だ この今日、最後の10分を俺と一緒に祝うってのはダメか?」
涙でいっぱいだった目に輝きが戻り最高の笑顔でアルフィンは言った
「ダメじゃない! ジョウ!お誕生日おめでとう!!!」
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