| ゆっくりと瞳を開く。
そーっと、そーっと気づかれないように。
この熱い熱にあなたが浮かされている間に。あたしの熱にあなたが溺れている隙に。
時々あなたの唇から漏れる切なげな溜め息も
あたしの頭をまだ遠慮しがちに抱え込んでくるあなたの指も
あたしはとっても大好きで。
普段は一瞬の隙も見せないあなたを知っているから余計にそんなあなたが愛しくて。
だから。
あたしはあなたの舌を絡めとり
あなたの唇の裏をゆっくりなぞり
あたしの味をあなたにゆっくり伝えていく
そしてあなたが夢中になってる間に
あたしはゆっくり瞳を開くの。
あなたの上気して惚けた顔を見たいから。
でもね。
これはトップ・シークレット。 きっとバレたら真っ赤な顔であなたは怒る。
「もう一生キスなんてするか!!」
ほら、あなたの台詞まで予想済み。
だから。
これはあたしだけの秘密。
ずーっと、ずーっとあたしの秘密。
もしかしてあなたと同じお墓に入ってもずーーーっと教えてあげない。
だって、これはあたしだけのとびっきりのとっておきのトップ・シークレットなのだ。
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