| 「リッキー」
「なに?」
「良かったらコレ食べない?」
「え?なんだい、コレ。どーしたのさ」
「うん。ジョウのバースディにあげようと思って今朝焼いたの」
「ええ?バースディ・ケーキ??い・いいよ。兄貴のだろ?俺ら貰えないよ」
「いいんだってば。ちょっと大きく作りすぎて不恰好になっちゃったから少しカットしたの。捨てるのももったいないじゃない」
「ほほほほほんとに?うわあ、ラッキー!!」
「いーのいーの。今、お茶入れてくるからリビングで食べなさいよ」
「アルフィン。俺ら昨日の喧嘩であんなにひどいこと言ったのに・・・。ごめんな」
「いーってば、ばかね。もういいわよ。ほらどうぞ」
「やりぃ。いっただっきまーす!!」
「・・・どう?」
「ん?」
「・・・大丈夫?」
「すげーうまいよ。・・・大丈夫ってなにが」
「ううん、別に・・・」
(数分後)
「キャハ!あるふぃん、指示通リアノ個体ヲ処理シテキマシタ」
「ありがとー、ドンゴ」
「念ノ為、みねるばノ食糧庫ヲ全テ点検・ちぇっくシマシタガ、同種ノ個体ハ確認デキマセンデシタ。恐ラク3日前ノ物資補充ノ際、地上カラ紛レ込ンダモノト思ワレマス」
「そうよねー。びっくりしちゃった。宇宙空間であんなに大っきいハエを見るなんて久しぶりだったんだもん。あーよかった」
「ソレデあるふぃん、アノけーきハドウシマシタカ?処分シテシマッタノデスカ?」
「んー・・・。3回もやり直してやっと出来たやつだしもったいなかったから・・。でも、なんか大丈夫だったみたいよ?」
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