| 『掃除の度に出てきて捨てようと思うが、なんとなく捨てられず取って置いてしまっているもの』
●タロスの場合:サイボーグに体を改造する前の若かりし頃の写真(色男系だった頃の写真)。
「−−−−−いえ。別にたいした感慨を持っている訳じゃあないんでさあ。ただ、なんというのか、なかなかドコに捨てればいいのか判断に困るというか…。下手にその辺に捨てちまって誰かの目についちまうのは勘弁して欲しい代物ですし。 え? いえ、違いますよ。一緒に映ってるのは女じゃねえんです。ええ、女じゃねえんですが…。いや、ちょっと。 おい! コラ! あにしやがる。このクソちび!!返せ!!止めろって!!見るんじゃねえよ!!!」
「「「…フランキー…」」」
「…だから言っただろうが…」
●リッキーの場合:仕事に合間に購入したプラモデルのパッケージ。
「…分かってるよ。そりゃ、手元に取ってたってしょうがないよ。この箱達に完成したプラモデルが入るわけじゃないしさ。これからだって使いようはないよ。アルフィンにも散々捨てろって言われてるけどさぁ。 でも、こいつらを見る度に思い出すんだよ。買った時のワクワクした気持ち。これから作るぞぉっていうドキドキした感じ。こいつらが手元にあるだけで嬉しいんだ。どうせ、女には分からないよ。いくらかさ張ろうと邪魔だろうとコレって男のロマンなんだからさ。このパッケージには、思い出が一杯なんだって。 ねー、兄貴には分かるだろ?」
「…頼むからそういう話を俺に振るなっつーの」
●アルフィンの場合:休暇の際、ショッピングセンターで貰いまくった化粧品サンプルの山。
「だって、お得じゃない。これ全部新製品なのよ?セット内容全部貰ったんだもん。休暇のときとか荷物を持って移動する時、あると便利じゃない。たくさんあればあっただけ旅行で使えるし。最近はホテルの化粧品もシケてるんだから。なんたってタダよ、タダ!!」
「「「ほんとに元王女…??」」」
●ジョウの場合:アルフィンと初めてドライブした時の駐車券。
「ジョウ…v」
「へえ、そんなのまだ持ってんの、兄貴?」
「なかなか、隅に置けませんなあ」
「いやさ。その日付と時間がさ」
「「「日付と時間???」」」
『 12月12日 PM12:12:12 』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ソッチかよ!!!
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