| まどろみの中で君が囁く 「私・・・貴方の音が好きよ・・・」 「音?なんだそりゃ・・」 「こうやって・・・」 と言いながら胸元に顔を近づける 「トクン・・・トクン・・って暖かくて優しいリズムを刻むの・・それとね・・・」 「それと?」 軟らかい絹糸のような手触りの良い君の髪をすきながら聴く俺に フフッと笑いながら君は応える 「それとね・・貴方が私のを呼ぶ音が好き」 「呼ぶ音?」
「そう・・・いろんな人達が私の名前を呼ぶけど どんな人達とも違うの・・・ 貴方に呼ばれると・・・・・・すごく・・ 心に残るの、すごく良い気持ちになるの ・・すごく幸せな気分になるの・・ もっと聴いていたくなる・・・ だからお願いね
ずっと・・・ずっと・・・私の名前を呼んでね
ずっと呼びつづけてね
その音を私に聴かせてね」
そう言いながら君は眠りに落ちていった 幸せそうな顔をしながら
だったら俺は・・・・ずっと君の望む音を・・・・
「おやすみ・・・アルフィン」
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