FAN FICTION
(現在 書庫6 を表示中)

HOME HELP 新規作成 新着小説 トピック表示 検索 書庫

[ 最新小説及び続き投稿フォームをトピックトップへ ]

■1542 / inTopicNo.1)  やさしい毒〜A
  
□投稿者/ シュラ -(2007/07/09(Mon) 11:03:57)
    クライアントから招待されたパーティーへの出席を終えあたしとジョウは
    ホテルの自室に戻ってきた。相変わらずジョウはこの手の事は大の苦手。
    部屋に入るなりせっかく着こなしていたスーツのタイを解き放り投げ・・
    シャツのボタンまではずしちゃうという・・何と言うか・・

    「ジョウったらだらしない格好ねぇ。これが銀河系に名を知られている
    クラッシャー・ジョウなのかしら。」
    ひとまず落ち着こうとあたしはコーヒーを入れてリビングのテーブルに置いた。ソファーに腰掛け、一つを隣のジョウに手渡す。
    「俺にお上品な場所は似合わねぇよ」不機嫌なままカップに口をつけている。
    正直、クラッシャーの生活に慣れきっちゃったあたしだってあぁいう場所は
    疲れちゃう。でも、ジョウだけ一人行かせる訳には行かないのよねぇ。
    何故かって・・

    正装したジョウは凄く見栄えがするんだもの。ただでさえ有名人なのよ。
    会場にいる女共の視線はジョウに注がれる。あたしがジョウから離れた隙に
    メールアドレスを手渡している女だっている位だ。知らないとでも思ってる?
    きっちり見えてるわよ。女性には弱い(特に年上にはね)ジョウ。きっぱり断ったり出来ないのよね。だから、必ずあたしが同伴して目を光らせておかなくっちゃ。

    「ちょっ・・。服がしわになっちゃうわよぉ」のんびりとコーヒーを飲んでいたらジョウの頭があたしの膝の上に移動している。
    「気の進まない場所に行って疲れたんだ。休憩したって良いだろう?」下からあたしの目を覗き込むジョウ。ズルイ・・。そんな目で見られたら嫌なんて言えないじゃない。それにあたしの髪を少しだけつまんで指に絡めて遊んでる。こういう時のジョウは凄く子供じみた感じににも、色っぽくも見えるから困っちゃう。
    普段から甘い言葉なんて言ってくれないけれど、こうやっていつもあたしをドキドキさせる困った人。他の女に目が行かないよう今夜はこっそり毒を仕込んだ。

    気がついたかしら。ジョウが「ん??」と言うような顔をした。
    「アルフィン・・。」
    「うん?」
    「香りが・・ いつもと違うよな・・・?」
    あたしはとびっきりの笑顔で答えてあげた。
    「毒を使ったのよ、ジョウ」

    そしてジョウの唇にあたしの唇を落とした・・


    あたしがあなたにとっていつも一番の女で居られる様に。ほんの数滴の毒を・・
    「タンドゥール・プワゾン」  やさしい毒という名の香水を・・。
引用投稿 削除キー/
■1543 / inTopicNo.2)  Re[1]: やさしい毒〜A
□投稿者/ シュラ -(2007/07/09(Mon) 11:05:26)
    No1542に投稿(シュラさんの小説)
    相変わらず短くってごめんなさい。
    J サイド・・どうしようかしらね・・
fin.
引用投稿 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

書庫には書き込み不可

Pass/

HOME HELP 新規作成 新着小説 トピック表示 検索 書庫

- Child Tree -