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■1544 / inTopicNo.1)  やさしい毒〜J
  
□投稿者/ シュラ -(2007/07/12(Thu) 09:32:06)
    部屋へ戻るなりタイをはずしソファーの上へ放り出し、シャツのボタンもはずした。アルフィンが「だらしない格好ねぇ」とか言ってるがんなこと構いやしない。
    やっと鬱陶しい場所から開放されたんだ。好きにさせてもらうさ。
    アルフィンが入れてくれたコーヒーを受け取って渇いた喉に流し込む。

    ふぅぅぅ・・。何度行ってもあぁいう場所は落ち着かない。かといって毎回断るわけにも行かない状況だ。何せ相手は「お客様」だ。その辺りは我慢できる範囲。問題なのはパーティーに参加してくる輩だ。アルフィンはよく俺に「女心が分かってない」だの「ジョウはあたし以外の女性に甘すぎる」だの言ってくれるが、俺に言わせりゃぁそっくりそのまま返してやりたい。アルフィンの生まれ育った環境のせいかもしれないが、他人の注目を浴びていることに無頓着すぎるんだ。全く気になってないんだよな。俺に散々「鈍感」と言っているがアルフィンは「天然」だ。
    社交辞令なんだろうがアルフィンと会話をして、笑顔を向けられて落ちない男は居ないと思うぞ。そうやって男どもを虜にしていることに・・気づいてないだろう。
    まぁ、大概男ってのは連れの顔を確認するもんだから、こっちに視線が向けられた瞬間にこっちも睨み付けてやってるがな。こっちのそういった努力も認めて欲しいもんだ。それと「女性がからんで来る仕事ばっかりじゃないのぉ」と文句言ってるが当然だ。やばそうな男が絡んでいるのは俺が断ってるんだからな。今までにどの位来てたと思っている。最近は俺のチームに護衛を頼むのがお金持ち連中のステータスになっているとかいないとか。「うちの息子の護衛を」とか言うの多いんだぜ。うちのお姫様にもこういう苦労があるっての、少しは気がついて欲しいもんだぜ。 俺はゴロンと横になった。頭をアルフィンの膝に乗せて・・


    「ちょっ・・。服がしわになっちゃうわよぉ」アルフィンが文句を言ってる。俺は疲れてるんだ、休憩、休憩・・。目の前の金髪を一房手に取り指に絡めて遊ぶ。
    いつもとは逆の目線からアルフィンを眺める。綺麗な、吸い込まれそうになる碧眼。俺の大好きな蒼・・。ふと鼻をかすめる香りに気がついた。
    「アルフィン・・。」
    「うん?」
    「香りが・・ いつもと違うよな・・・?」甘いのにそれでいて清々しい感じもする、何だか囚われてしまいそうな・・。
    そんな俺にアルフィンは天使のような笑顔でこう言って、その柔らかな唇を俺に落とした。

    「毒を使ったのよ、ジョウ」

    そうか・・俺は彼女の毒に落とされたのか。

    悪くないな。


引用投稿 削除キー/
■1545 / inTopicNo.2)  Re[1]: やさしい毒〜J
□投稿者/ シュラ -(2007/07/12(Thu) 09:35:39)
    No1544に投稿(シュラさんの小説)
    えっと・・Jさんサイド書きました。>
fin.
引用投稿 削除キー/



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