| それはリッキーが目にした一枚の紙切れの事。
リビングのテーブルに置いたままだったので、特に見てマズイ
物では無いだろうと中味を呼んでみた。
どうやらアルフィンへ友人が送ってきたもののよう。
【アルフィンへ。面白いバトン見つけたから皆に回してみてるの。回答集めて
友達同士に配るわね。良かったら参加して見て】
アルフィンの筆跡でいくつかの回答が書き込まれていた。
目で追ってみると・・・いきなり飲みかけのジュースを噴きそうになった。
（これって・・・いいのかぁ〜〜！！？？）何故か顔を赤らめていたりする。
そこへ一息入れに来たジョウが現れた。
「ようリッキー。何見てんだ」
「べ・・別に・・」何故か咄嗟に紙を後ろに隠してしまった。
しかし相手はジョウ。良からぬ物でも見ているのかとさっさと取り返してしまった。
「あ・・・兄貴ぃ・・あんまり見ないほうがぁ・・・・」一応、止めてはみたのだ。しかし時既に遅し。
「なっ。何を書いてやがるんだぁ！！」そのままアルフィンの部屋へ直行するジョウ。リッキーはこれから怒るであろう嵐の予感に頭を抱えた。
「おいアルフィン！」ノックもせずにいきなり部屋に入った。
部屋の主であるアルフィンは急な訪問者に驚きを隠せなかった。
「なぁにぃ？いきなり入ってきちゃって。ノック位しなさいよぉ。親しき仲にも礼儀ありって言うじゃない」
「これは一体何だ」
「あら、あたしったらリビングに置き忘れて来ちゃったのねぇ。持ってきてくれて
ありがとうｖ」
「だから、その回答は何だと聞いてる」
「やだぁ、ただのお遊びじゃない。面白いなぁって思って」
その紙に書いてあったもの。
Ｑ１への答え ん〜〜。先のほうは咥えてぇ。後は下から舐めちゃう♪
Ｑ２への答え 無理無理。そこまで舌が器用じゃないわ
Ｑ３への答え え〜〜、あんな苦いもの飲めないわよ。まぁ、好きな人は
必ず飲むんだろうけどぉ。
Ｑ４への答え 一応準備はしてあるけど。なかなかタイミングが難しくって
いつもいつもつけられる訳じゃないわ。
Ｑ５への答え やっぱり白じゃない？それ以外思いつかない。
Ｑ６への答え 普通にＭサイズ。
Ｑ７への答え そうねぇ、大きければ大きいほど嬉しいかもｖ
Ｑ８への答え ２時間かなぁ。これ以上長くても疲れるんじゃない？
Ｑ９への答え 興奮してきたら立つもんじゃない？
Ｑ１０への答え 後ろ
Ｑ１１への答え 何も見えないのも嫌だからちょっとだけ明るいのが良いな
Ｑ１２への答え 左手を使います。何故か右手だと上手くいかないのぉ
Ｑ１３への答え もちろん先に洗います
Ｑ１４への答え 「縄」です
Ｑ１５への答え え〜。５人も決められないよぉ。
以上の事が書き込まれていた内容。
「ジョウったら何をそんなに慌ててるのよ。」クスクスと笑いを堪えているアルフィン。そんな彼女の態度に憮然とするジョウ。
アルフィンはジョウの態度が可笑しくてたまらない。何故なら確信的にしくんだ事なのだ。友人のシェリーからメールが来た時、これは絶対面白いと踏んで行動に出たのだった。お互いに彼氏持ち同志の友人でやってみようと。(*￣m￣) 思惑通りに『誤解』をしこうして彼女の部屋へ来たというわけだ。回答もわざと「そういう風に」書き込んである。こうしてお互いの彼氏の反応を楽しもうという「女の子同士」のちょっとしたお遊び。
「質問の内容を知りたいんじゃなぁい？」上目遣いにジョウを見る。
「机の上のモニターに出てるわよ」
ジョウは無言で机の前に移動した。アルフィンは足音を忍ばせて自室から出て行こうと動いた。背後からジョウの声がする。
「アルフィン！！！」すでに彼女の姿は部屋から消えていた。
残されたのは脱力したジョウ・・・・・
「ちっ・・。遊ばれたのか、俺は？」
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