| 深夜2時・・・・俺の手をしっかり握り、眠り続けるアルフィンがいる 起きる気配も手を離す様子もない
「一種の拷問だよな・・・・」 おもわず呟く・・・・
だってそうだろう、自分の惚れた女が目の前で無防備に寝ている状態で 手が出せないなんて・・・・拷問と一緒だ・・・
「でも、さすがに病人だしな〜やっぱり ヤバイよな・・・」
抱きしめたい衝動を抑えながら呟く・・・・ しかし、口に出した事で余計に抑えが効かなくなりそうだった
・・・・キスくらいなら・・・いいかな・・・
・・・・・・いいよな・・・キスだけなら・・・・・・
キスだけだし・・・・
ゆっくりと顔を近づける 「頼むから、今は起きないでくれよ・・・」
しっとりとした唇を味わう それで歯止めが効かなくなった
「やばいな・・・・」 さすがに相手は病人だと思うと無理もできない どうにか欲望を抑えつけようとしていると アルフィンが目覚める気配がした 慌てて平静を装うと、ゆっくりとアルフィンは目を開けた
後ろめたさから、ドキドキしながら見ていると アルフィンは、ぼんやりと天井を見つめたまま動かない しばらく声をかけようか迷っていたが 起き上がろうとする気配がしたので慌てて止めにはいる 「まだ、起き上がらない方がいい」
すると俺がいる事に気付いていなかったようで アルフィンはいきなり大声をあげようとした
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