| ざざざざざざーん・・・ 程よい波の音。程よく吹く風。程よい・・・よりは、少し照りつける日の光と気温。 久しぶりにもぎ取った2週間の休暇。 リゾート惑星サヌーマにある、VIP専用のプライベートアイランドのビーチ。 激務に次ぐ激務でくたびれた身体を癒す休暇。やっと。。。やっとだ。のんびりするぞっ。と、木陰にあったハンモックにすっぽりと収まったのが小一時間程前。 少し離れた同じように設置してあるハンモックに、タロスとリッキーも収まり揺られている。 アルフィンは「女の子は支度が大変なのよ!」と、言うので待ちきれずに置いてきたヽ(゚-、゚)ノ 意識がふわふわと眠りへの狭間にさしかかろうとしている頃、アルフィンがやって来た。 「もぉ。男共はなんでこーぐだぐだすんのが好きなのかしら。折角なんだから目一杯遊ぼうって気はないのかしら!」 薄目を開け、声の主を見やる。ホルターネックの真っ白なビキニ。日の光にキラキラ輝く金髪が良く映える。 つい先日完了した依頼主から、アルフィンはトップモデル上がりのクラッシャーなのか?と問われた。 スタイルは勿論の事、その容姿の美しさや立ち振る舞いが洗練されていると絶賛していた。 いや、モデル上がりでなく王女上がり(?)だとリッキーが言うと、目玉が飛び出そうなほどに驚いていたのが印象深かった(笑) アルフィンはそんな俺を気付く様子もなく近寄ってくる。 慌ててしっかりと目を閉じる(笑) 「ジョウ?ねぇ、ジョウったらー!」 暫し俺の名を呼び続けるも、一向に反応しないのに少々ご立腹な雰囲気に。。。 あんまりほったらかしにしとくと後が怖いので、そろそろ反応してやるか。と思った時。 ふっと視界が暗くなる。と同時に、唇にふわり。と暖かく柔らかい感触。 「んふふwタヌキしてる人には、お・し・お・き・よ♪」 そう耳元で呟かれる。まいった。感づかれてたか。 自然に口元が緩む。やっぱりウチのお姫様にはかなわねぇ。と実感した。
|