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■437 / inTopicNo.1)  世界に1つだけの花(姫さまバースディSS)
  
□投稿者/ ミルク -(2003/01/31(Fri) 00:12:09)

    はぁ〜・・・・・

    ミネルバのリビングに溜息が響いた
    その溜息に、いいかげん嫌気がさしていた俺らは
    ボソッと呟いた

    「15回目」
    「なんだ?リッキー、その15回目って」

    兄貴がだるそうに聞いてきた

    「兄貴の今日の溜息の回数・・・・」
    「・・・・そんなに溜息ついてるか?」

    自覚なかったのか、かなりの重症だね

    「そう、俺らが知る限りならね・・・
     いったい、どうしたんだい?
     兄貴が溜息なんて珍しい」
    「珍しいって、俺だって人間だ。
     溜息くらいつくだろ」

    「1回くらいなら俺らも何も言わないよ、
     だけど15回だぜ、15回!
     絶対へんだよ」

    その俺らの言葉に兄貴は16回目の溜息で返事をした

    はぁ〜・・・・

    「これで16回、悩みがあるんなら俺らが相談にのるぜ!」

    食べていたポテチを投げ出して
    俺らは兄貴ににじり寄った


    「別にお前に相談しなきゃいけないような事なんて無いぞ」

    ちょっとムッとしたように兄貴は言ったけど
    俺らに、そんな言い訳は通用しない
    て、いうか兄貴の悩み、だいたい俺らには分かってるんだけどね
    だって今日は1月12日・・・・
    アルフィンの誕生日だ。

    どうせ兄貴の事だから、踏ん切りがつかなくてウダウダ悩んでるか
    アルフィンの誕生日をすっかり忘れてて、そのフォローに悩んでるか・・・

    まぁ〜アルフィンがらみの悩みなのは確かだね。
    仕方がない、俺らが後押ししてやるか・・・・
引用投稿 削除キー/
■438 / inTopicNo.2)  Re[1]: 世界に1つだけの花(姫さまバースディSS)
□投稿者/ ミルク -(2003/01/31(Fri) 00:26:43)
    「どうせ、アルフィンの事で悩んでるんだろう・・・
     兄貴の顔に書いてあるぜ」
    「・・・・そんな事あるか・・・」

    そう言ったきり兄貴は、むっつりと黙り込んだ
    さて、どうやって口を割らせよう・・・と
    俺らが考え始めた時だった


    「・・・・・は、やったのか?」
    「えっ、何?何て言ったの兄貴」

    「リッキーはアルフィンの誕生日にプレゼントやったのか?」

    あらぬ方向を向きながら、ボソリと呟く
    耳が赤いぜ、兄貴(笑)

    「その辺は抜かりはないぜ!
     もうとっくに渡してあるもんね♪」
    ・・・・と言っても物じゃないけど
    俺らは心の中で、そうひと一言付け足した

    「何をやったんだ?」
    「へへへへへへっ ないしょ♪
     でも、その質問を俺らにするって事は
     兄貴まだアルフィンのプレゼント用意してないんだ
     ・・・・もしかして、マジで忘れてた?」
    「覚えてるよ、忘れてたわけじゃない・・・ただ・・・」

    「ただ、何をプレゼントすればいいか悩んだ?
     別に何だって良いんだって、兄貴がくれる物なら
     アルフィンは何でも喜ぶぜ、きっと!」

    俺らは胸を張って続けた

    「経験者の俺らが言うんだから間違いないって!」

    そう、ミミ−は俺らがくれる物なら何でも嬉しいって笑ってくれる
    好きな人からの心のこもったプレゼントなら、何でもって・・・・



引用投稿 削除キー/
■439 / inTopicNo.3)  Re[2]: 世界に1つだけの花(姫さまバースディSS)
□投稿者/ ミルク -(2003/01/31(Fri) 12:13:38)
    「プレゼントも用意してある・・・・」

    「じゃあ、何を悩んでるのさ。
     何も問題ないじゃん」

    分からない・・・何でそれで兄貴はこんなに悩んでるんだ?
    兄貴の精神構造が俺らには理解できない
    俺らが理解に苦しんでいると兄貴がまた聞いてきた

    「リッキーは・・・ミミ−に・・・
     プレゼントとかマメにしてるのか?」

    へっ?何が聞きたいんだ?兄貴は・・・・
    まぁ〜いいか、恋愛初心者の兄貴に教えてやるか(笑)

    「もちろん。
     毎晩、電話もしてるしイベントのプレゼントだって
     欠かしたことないぜ!
     恋愛ってのは、花を育てるのと一緒なんだぜ
     手間隙かけなきゃ良い花は咲かないってね♪
     世界に1つしかない花を手に入れる為なんだから
     そのくらいの努力はしなきゃ
     ・・・・て、俺らも何かの雑誌の受け売りなんだけどね」

    ポリポリと鼻の頭をかきながら、ちょっとキザだったかな〜
    なんて思ってると突然、兄貴が立ち上がり
    リビングを出て行こうとした。

    「あっ 兄貴?どこ行くんだい」
    焦って聞く俺らに、ニヤリと笑い兄貴は言った

    「世界に1つしか無い花を手に入れてくる」

    「手に入れるって・・・・プレゼントの話はどこにいったんだよ」

    出て行く兄貴の手を見ると小さな箱が握られてる
    それでピンときた。
    なるほど、そういうことか・・・・・

    「兄貴、俺らのアルフィンのプレゼントはね
     2人きりの時間だよ。
     俺らとタロス、今晩いないから、ごゆっくり♪」

    兄貴は俺らの言葉に片手をあげて応えてくれた。

    「さて、邪魔にならないうちにタロスの爺さん連れて飲みにでも
     行ってこようかな〜」
                                   END
引用投稿 削除キー/
■440 / inTopicNo.4)  Re[3]: 世界に1つだけの花(姫さまバースディSS)
□投稿者/ ミルク -(2003/01/31(Fri) 12:17:14)
    あとがき

    最初から最後までアルフィンが出てこない
    アルフィン誕生日SSでした。
    この後何があったかは・・・・個人で妄想・・・いえ、想像してください。
    結局、アルフィンはプレゼントを貰ったのか?それとも貰われちゃったのか?(笑)
    は神のみぞ知るという事で・・・さて、次はバレンタインデーSSかな?(嘘)

fin.
引用投稿 削除キー/



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