| はぁ〜・・・・・
ミネルバのリビングに溜息が響いた その溜息に、いいかげん嫌気がさしていた俺らは ボソッと呟いた
「15回目」 「なんだ?リッキー、その15回目って」
兄貴がだるそうに聞いてきた
「兄貴の今日の溜息の回数・・・・」 「・・・・そんなに溜息ついてるか?」
自覚なかったのか、かなりの重症だね
「そう、俺らが知る限りならね・・・ いったい、どうしたんだい? 兄貴が溜息なんて珍しい」 「珍しいって、俺だって人間だ。 溜息くらいつくだろ」
「1回くらいなら俺らも何も言わないよ、 だけど15回だぜ、15回! 絶対へんだよ」
その俺らの言葉に兄貴は16回目の溜息で返事をした
はぁ〜・・・・
「これで16回、悩みがあるんなら俺らが相談にのるぜ!」
食べていたポテチを投げ出して 俺らは兄貴ににじり寄った
「別にお前に相談しなきゃいけないような事なんて無いぞ」
ちょっとムッとしたように兄貴は言ったけど 俺らに、そんな言い訳は通用しない て、いうか兄貴の悩み、だいたい俺らには分かってるんだけどね だって今日は1月12日・・・・ アルフィンの誕生日だ。
どうせ兄貴の事だから、踏ん切りがつかなくてウダウダ悩んでるか アルフィンの誕生日をすっかり忘れてて、そのフォローに悩んでるか・・・
まぁ〜アルフィンがらみの悩みなのは確かだね。 仕方がない、俺らが後押ししてやるか・・・・
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