| 西暦2176年2月14日━アラミス━
閑静な住宅街の一軒の家の前にエアカーが止まった エアカーから降りてきたのは、おなじみCJチームの面々 ジョウ・タロス・リッキーである。 アルフィンが25歳の時、出産の為にミネルバを降りてから7年 ジョウは34歳になり、今や2児の父親である(笑) リッキーも30歳、身長も伸び(爆笑)立派なクラッシャーとなっていた タロスも67歳の高齢の為、本来なら引退してアラミスで暮らしている はずなのだが、本人の希望で未だ現役でミネルバの操縦士をしていた。
「ジョウ、本当にいいんですか? 久しぶりの家族水入らずの所に あっしらなんかがお邪魔しちまって」 「そうだよ、兄貴。 俺ら達やっぱりホテルに行くよ」
遠慮する2人に対しジョウは明るく応えた 「何を言ってるんだ、2人とも俺やアルフィン達の 立派な家族じゃないか気にするなよ」
言いながらジョウが門のインターホンを押そうとするのを 小さな女の子が遮った
「あなた、誰?家に何のよう?」
声のする方を見ると小学生の女の子と男の子がジョウを見上げていた 「アニスにシアンか? 大きくなったな・・・・」 ジョウが女の子に手を伸ばそうとすると 女の子がその手を払いのけるように 「押し売りだったら、お断りよ 諦めてさっさと帰りなさい。 どうせママの見かけに騙されて 来たんだろうけど、だったら無駄よ あの人は見かけどうりの人じゃないんだから 酷い目に遭うわよ」
女の子が冷たく言い放った その女の子の袖をひっぱり、男の子が一生懸命に 女の子の行動を止めようとしていたが 女の子はその男の子に向かい 「何よ、シアンうっさいわね ママがいつも言ってるでしょ 押し売りは最初が肝心だって この家は、女と子供しかいないんだから ココできっぱりと断っておかないでどうするのよ!」
「押し売りって・・・・何を言ってるんだ アニス、俺だ、パパだ。 分からないのか? シアン、お前は分かるだろ。 アニスに言ってやってくれ」
あまりの出来事にジョウが戸惑いながらも 事態を収拾しようとするのを またもアニスが邪魔をする 「ちょっと、お兄ちゃんが大人しいからって ちょっかいださないでくれる。 お兄ちゃんも黙ってないでキッパリ言いなさい! だらしないわね」
「すげぇ・・・さすがアルフィンの娘だ」 思わずリッキーが呟いた
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