| 仕事続きで溜まりに溜まったレポートが思うように進まず、せめてもの気分転換にと自分の部屋ではなくリビングで必死な思いをしながら資料とパソコンを眺めている(つまり全然、一向に進んでない)ジョウのもとに小さな子供が駆け寄ってきた。
「パパ〜こんどのお休みに、リゾットホテル(本人はリゾートホテルと言ってるつもりらしい)にある大きな遊園地に連れて行ってよ」 キーボードの上から動く気配のないジョウの腕をつかみ 大きくゆすりながら、おねだりしている
「こら、腕をゆするな!仕事にならない」 「だって〜さっきからパパの手うごいてないじゃん」 ぷーっと頬を膨らませてちょっと上目遣いにジョウを見上げてくる
・・・まったく、そういう表情はアルフィンそっくりだな・・
「休暇に行く場所は皆で決める。だいたい、この前の休暇の時も行ったじゃないか」 「えっ〜あんな遠い昔の事なんか忘れちゃったもん」
・・・遠い昔って・・・
「いいから、ほらパパは仕事してるんだからママの所にでも行ってろ」 そう言って再びパソコン画面に集中しようとしていると
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