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■128 / inTopicNo.1)  HoneyMoon
  
□投稿者/ ミルク -(2002/06/19(Wed) 23:02:30)
    数時間前に結婚式をすませたカップルが新婚旅行に行くため
    アラミスの宇宙港に来ていた
    二人の目の前には、思い出のピンク色の《フェアリー》がとまっていた
    リッキーが徹夜で武器一切を取外し塗装したのだ
    「へへ〜ん どうだいコレ、徹夜したんだぜ!なかなか良いだろ」
    二人を前に自分がどれだけ苦心してこの《フェアリー》を
    仕上げたか力説していた
    その話をニコニコしながら新婦であるアルフィンが聞いている
    「うん、リッキーえらい!やーん 嬉しい」
    はしゃぐアルフィンの横には新郎であるジョウがなぜか
    不機嫌そうな顔で立っていた
    「ところで、兄貴は何かあったのかい?機嫌わるそうだけど・・・」
    「ジョウ? さっきから変な事で怒ってるのよ」
    アルフィンの言葉にムッとしながらジョウが答える
    「別に変な事じゃない、俺はただ そのブーケを捨てろって
     言ってるだけだ」
    「へっ  ブーケ?」
    リッキーはジョウの言っている事が理解できなかったが
    確かにアルフィンの手には可愛らしいブーケが握られていた
    「ねっ 変な事を言ってるでしょ」
    アルフィンがリッキーに同意を求める
    「ジョウ、そのブーケがどうかしたんですか?」
    タロスも不思議そうに聞く
    「・・・・・・・・っだよ・・・」
    ジョウが言いづらそうにボソボソと言った
    「へっ?何て言ったんです?」
    聞き返したタロスにジョウは顔を真っ赤にしながら
    「レオンが送ってきた、そのブーケを持って行くのは嫌だ!っと言ったんだ」
    ジョウの言葉を聞いたアルフィンは笑いをこらえながら言った
    「やっだー ジョウ、もしかしてヤキモチ?
     もーこんなのただのブーケじゃない」
    地面から10cm位浮いてそうなぐらい浮かれまくっているアルフィンを
    横目に見ながらタロスとリッキーはジョウを気の毒に思わずにはいられなかった

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■132 / inTopicNo.2)  Re[1]: HoneyMoon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/22(Sat) 16:01:16)
    というのも、今回の結婚までの道程に<これでもか!>っというほど
    レオンが絡んでいたのだから・・・・・



    ━・ピザンターナ王宮・━
    「何だって!冗談じゃない」
    ジョウのストレスは限界に達していた
    「別に冗談を言ったつもりは無い、何をそんなに興奮してるんだジョウ
     ・・・私はただ、結婚式はピザンでも挙げてもらうと言ってるだけだ。
     その後、アラミスで結婚式を挙げるのは一向に構わない。
     分かっていると思うが、アルフィンはピザンのプリンセスなんだ
     だとしたらピザン各惑星で結婚記念パレードなどの式典があっても当然じゃないか
     私の言う結婚式とは、そのすべての行事を含んだ事を言ってるんだよ」
    プロポーズの後、とんとん拍子に進むかと思われた結婚だったが
    レオンがジョウにまるで嫌がらせのようにいろいろと注文をつけてきた。
    アルフィンの着るドレスに始まって、結婚式の進行から婚約指輪の事まで
    ありとあらゆる事に口をだし、ジョウに嫌味を言ってくる。
    ジョウとしてもピザンでの結婚式は諦めて行うにしても、パレードなどは
    死んでもやりたくなかった。
    結婚が発表されてからというもの、記念切手、絵葉書、肖像画、ありとあらゆるモノ
    にアルフィンとジョウの顔が描かれて溢れているのだ、これ以上〔見世物〕に
    なる気は無い、さっさと結婚式を挙げてピザンから逃げ出したかった。
    「おやおや、これくらいで弱音を吐くなんて情けないね、君という男は。
     アルフィン この結婚やっぱり考え直した方がいいんじゃないか?」
    レオンがアルフィンの手を握りながら言った。
    「・・・・・・・なせ」
    「んっ?何か言ったかい?ジョウ」
    「手を離せと言ったんだ!離れろ」
    アルフィンからレオンを引き離しジョウは怒鳴った
    「分かった、パレードだろうが何だろうが何でもやってやる
     だからもうほっといてくれ!」
    「フッ 最初からそう言えば良いんだよ」
    レオンはにこやかに笑いながら部屋を出て行った。


    それからの日々はジョウにとって苦痛でしかなかった。
    ピザンターナの教会での結婚式から始まり、ピザン各惑星でのパレードに
    結婚記者会見(笑)肖像画の作成に除幕式、すべての行事をクリアして
    やっと今日、アラミスの結婚式が終わりホッとした所にレオンから
    ブーケが届いたのである。
    そのブーケを持って新婚旅行に行くなんて冗談じゃなかった
    「そんな呪いでもかかってそうなモノ持って行って、行く先々でアイツが
     現れたらどうするんだ」
    ジョウはアルフィンのスキをみて絶対にブーケを捨ててやると心に決めていた。
    「だいたい2回も結婚式を挙げる必要も無かったんじゃないのか・・・」
    ジョウは素直に疑問を口にした。
引用投稿 削除キー/
■160 / inTopicNo.3)  Re[2]: HoneyMoon
□投稿者/ ミルク -(2002/08/17(Sat) 20:32:44)
    そんな会話をしているうちに出発の時間になった
    これから二人は新婚旅行に出掛けるのである
    「ジョウ、そろそろ行ったほうが」
    タロスに言われジョウは手首の時計を見た
    「あぁ そうだな。じゃあタロス、後の事は頼んだぞ」
    「こっちの事はまかせて楽しんできなよ、それよりアニキ達の方こそ
     気をつけて行ってきなよ」
    タロスの代わりにリッキーが張りきって答えた
    「ジョウ、行きましょ♪」
    アルフィンがジョウの腕にするリと自分の腕をまわし、寄り添いながら誘う
    「あぁ そうだな」
    ジョウは顔を真っ赤に染めながらアルフィンとジョウはフェアリーに乗り込んだ

    そして二人を乗せたフェアリーは新婚旅行先のリゾート惑星に向けて飛び立った



    宇宙港に着いた二人は入国手続きを済ませるとレンタカーで目的地のホテルに向かった
    着いた街は全体が南国をイメージして作られており美しい海と砂浜を売りにしていた。
    ジョウ達がチェックインしたホテルはコテージ形式になっており
    1つ1つのコテージに小さなプライベートビーチがついていて
    その気になれば誰とも顔を合わすことなく過ごせるということで
    カップルに人気のホテルだった
    アルフィンは案内されたコテージを隅々まで見てまわりキャイキャイと喜んでいた
    そんなアルフィンを見ながらジョウも自然と顔が緩んでくるのだった
    「ジョウ 外のビーチ見た?すっごい綺麗なのよ。ねえ 泳ぎに行きましょうよ」
    ジョウの腕を取りアルフィンが誘う
    「もう行くのか?まだ着いたばかりじゃないか」
    口ではそう言っているもののジョウの顔もニコニコと笑っていた。

引用投稿 削除キー/
■209 / inTopicNo.4)  Re[3]: HoneyMoon
□投稿者/ ミルク -(2002/10/09(Wed) 01:50:51)
    「えっ〜行こうよ〜♪」
    ジョウの腕にするリと自分の腕をからませ
    猫のように身体を摺り寄せながらアルフィンがねだる
    「しょうがないな。行くか」
    「きゃい〜ん  嬉しい!!!着替えてくるからジョウも用意してね」
    ウキウキしながら着替えに行くアルフィンを見送りながら
    これからの数日間を思い浮かれている自分に気付き
    ジョウの頬はうっすらと赤くなっていた
    「俺もそうとう浮かれてるな・・・・」
    いろいろな障害?を乗り越えやっと手に入れた幸せである
    浮かれるのも無理は無かった・・・・
    特にジョウの障害は、あのレオンである

    しかし、もう2度と会うことは無いとホッとした所にやってくる
    災害のような男だ油断はならない・・・・
    また、いつ現れるかと思うと浮かれてばかりもいられない
    「頼むから、もう現れてくれるなよ」
    呟きながらジョウも着替える為に部屋に入っていった。


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