| ふわっとした、何か暖かいモノに抱きしめられているような そんな心地良い感覚に包まれながらアルフィンは目を覚ました。
いつもの見慣れた天井・・・
でも何か違う・・・・
それが何かわからないでも・・・
いつもの自分の部屋とは違う雰囲気があった
それを確かめようと体を起こそうとした時、その声は聞こえた。
「まだ、起き上がらない方がいい」 えっ・・・・・この声は?この場所で聞くはずが無い声・・・・ 「ジョウ!!何してムグッ」 びっくりして大声を出そうとした私の口をジョウが慌ててふさぐ 「大きな声をだすな、今何時だと思ってるんだ」 そう言いながら、パニックを起こしている私をジョウがなだめようとする 「ムグッムグググググッ」 『なんで?どうしてジョウが私の部屋にいるのよ』 自分ではそう言ってるつもりなのにジョウが口をふさいでるせいで 何を言ってるか分からない
「大声だすなよ。今、説明するから」
ジョウは私がうなずくのを確認してから口をふさいでいる手を離した 「覚えてないのか?」 「何を?それより何故ジョウが私の部屋・・・・じゃないわね・・・ココどこ?」 さっきから感じていた違和感が分かった・・・ココは私の部屋じゃない 間取りも内装も一緒だけど、私の部屋とは明らかに違う
「ミネルバ」 ジョウが答える
「ミネルバの何処?」 そんな事はわかってる(怒)
「船室」
・・・・・・・・ちょっとムッとしながら、もう1度聞く 「誰の?」 ココが1番重要
「俺の・・・・・」
ジョウがちょっと笑ったように答える そのからかったような態度に怒りをおぼえながら、また質問する 「どうして私がジョウの部屋で寝てるの?」
「覚えてないのか?」 ジョウが私に聞き返す
「・・・・・・覚えてない・・・・」
そう言いながら、ちょっと考える・・・・・・・・・・ 私・・・・何してたっけ?
たしか・・・・・そう・・・・
仕事が終わって・・・ジョウが依頼人と話をしてる時に・・・
廊下にでて・・・・・
だんだん頭がすっきりしてきた。 思い出した・・・・・ 私は廊下で気分が悪くなって、眩暈がして・・・・
ー倒れたんだー
私の表情を見て思い出した事が分かったらしい 「何処まで覚えてる?」 ジョウが優しく聞いてきた 「私・・・もしかして・・・廊下で倒れてた?」 「そう。 真っ青な顔して壁に寄りかかるようにして倒れてた」 そういいながらジョウが私の額を触る 「熱、下がったみたいだな」
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