FAN FICTION
(現在 書庫1 を表示中)

HOME HELP 新規作成 新着小説 トピック表示 検索 書庫

[ 最新小説及び続き投稿フォームをトピックトップへ ]

■312 / inTopicNo.1)  メモリーズ♪
  
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 21:55:07)
    お誕ジョウ日用SSやっと書けました
    こんなの書くのにこんなに大変だと思わなかった

    風邪菌に侵された頭で書いたのでかなり変(元からだって)な文章だとは思いますけど
    諦めて読んでやってください(笑)
引用投稿 削除キー/
■313 / inTopicNo.2)  Re[1]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 22:04:20)
    ・・・無い・・・・無い!・・・どこにも無い!!!!

    何で?昨日はちゃんとあったのに・・・寝る前にも冷蔵庫の中にあったのを確認したのよ

    今だってキッチンの中をくまなく探したのに何で見つからないの?

    私はイライラしながら、もう一度探し始める


    鍋の中からコーヒーメーカーまで、絶対にこんな所には無いと思う場所まで
    探したのに・・・・見つからない

    「もしかして・・・・・」

    私は嫌な予感を抱えながら大急ぎで目的の人物を探した





引用投稿 削除キー/
■314 / inTopicNo.3)  Re[2]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 22:39:54)
    その頃、俺らはタロスとテレビを見ていた

    少し温くなったコーヒーを飲み干し、新しい物を入れなおしてこようかと
    立ち上がりかけた時、もの凄い勢いでアルフィンがリビングに入ってきた

    「リッキー!!!!!!!!(怒)」

    あまりの恐怖に俺らは条件反射でつい謝っちまった

    「ごめんなさい!!!!」

    するとアルフィンは、もの凄い形相で俺らの胸倉をつかみ
    「やっぱり あんただったのね!!!出しなさい!さぁ出せ!すぐ出せ!
     返しなさい!!!」
    と俺らの首を絞めるかのように揺さぶった

    「ア・・・・アルフィ・・・ン・・・苦しい・・・死ぬ・・・・」

    俺らの意識が遠のきそうになった時やっとタロスがアルフィンを止めた

    「アルフィン、いくらそんなヤツでも殺すのはまずい
     いったい何があったんだ?」

    「う・・・・死ぬ・・・」

    そのタロスの制止と俺らの懇願にアルフィンはやっと手を緩め俺らは解放された


    首をさすりながら恐々と俺らはアルフィンに聞いた

    「で、何を出すの?」


    「何って・・・もしかして、あんた分かってないで謝ったの?」

    「えへへへへへへっ・・・・あまりの勢いについ条件反射で」

    「イチゴ」


    「えっ・・・?何?」
    アルフィンの言った言葉を俺らは一瞬理解できなかった


    「だから、イチゴよ!苺!冷蔵庫に入ってたでしょ!
     アレは大事な苺なのよ、返しなさい」
    「イチゴ・・・・苺であんなに怒ってたの?」

    「いいから、返しなさいよ!!」


    苺・・・確かに冷蔵庫に入ってた・・・・赤くてつやつやピカピカの
    とっても美味しそうな苺・・・実際、美味しかったけど


    「・・・食べちゃった・・・アレ食べちゃまずかったの?」
    脅えながら俺らは聞いた

    「食べちゃったですって!!!アレ全部?・・・・返しなさい、今すぐ
     買ってきなさい!!」
    アルフィンの目がキリリとあがり鬼のような形相で言い切った
    「あの苺を手に入れるのにどんな苦労したと思ってるの!!!!
     せっかく私が今日の為に取り寄せたのに!!!!(怒)」

    「やっ・・・・ちっ違うよ、俺ら全部食べたわけじゃないよ・・・3個だけだよ」


    「3個?じゃあ残りは・・・・」
    ギロリとタロスをアルフィンが見た

    「わりぃ・・・あっしも4個ほどつまんだ」
    タロスが申し訳なさそうに小さい声で言った

    「リッキーが3個にタロスが4個・・・じゃあ残りは・・・」


    その時、リビングのドアが開きジョウが苺を食べながら入ってきた

    「あ〜兄貴やばいよ!その苺!!!」
    俺らは慌てて兄貴を止めようとした

    「何だ?食べちゃいけなかったのか?この苺・・・・」
    「アルフィンが取り寄せた苺なんだって」
    言いながら兄貴の手元を見ると苺は、ほとんど残っていなかった
引用投稿 削除キー/
■315 / inTopicNo.4)  Re[3]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 23:01:38)
    「ジョウが食べちゃったの?」
    気の抜けたようにアルフィンは呟いた

    「そうだったのか、悪かったなアルフィン
     知らなかったから・・・後2個しか残ってないや
     弁償するよ、どこで買ったんだ?」
    兄貴が申し訳なさそうに残りの苺を差し出した

    「えっ・・・いっ・・いいのよ別にジョウが食べたんなら・・・全部食べちゃって」
    アルフィンは慌てて兄貴に苺を渡すと、ちょっと困ったような表情をしていた


    ・・・・俺らの時と態度が全然違うじゃん・・・・・


    そこにカタカタとキャタピラを鳴らしながらドンゴがアルフィンを呼びにきた

    「あるふぃん、オーブンノナカミガコゲテマスガ・・・・キャハ」

    「オーブン・・・あぁ〜スポンジケーキ!!!!!!」
    顔色を変えたアルフィンは慌ててキッチンにかけていった



    ・・・・スポンジケーキに苺に今日・・・11月8日・・・・

    この言葉で俺らとタロスは、すべて理解できた
    「そりゃ〜アルフィンが怒るわけだ」
    タロスがボソリと呟く
    「だよね・・・・俺らアルフィンに殺されるかな」

    「何だ?いったい・・・朝からアルフィンは何をやってるんだ?」

    ・・・・いたよココまで聞いて理解できない人が・・・・にぶい・・・
    にぶすぎる・・・俺らはちょっとアルフィンに同情した

    「兄貴・・・・天然ボケ?それともわざと?」
    「何のことだ?」

    ・・・・・ここまで鈍いのも一種の犯罪じゃないかと俺らは思う・・・・

    「兄貴・・・今日は何日?」

    「11月8日じゃないか、それがどうした?」
    「・・・・・・」
    本気で頭が痛くなってきた

    「今日はジョウの誕生日じゃないですか」
    タロスが助け舟をだす

    「そうか・・・俺の誕生日か・・・忘れてたよ」
    「その苺は兄貴のバースディ・ケーキ用じゃないか」



    「・・・・えっ・・・・・」

    兄貴の動きが固まった・・・だから、なんで色恋になるとココまで鈍いんだ?
    仕事の時は、あんなにかっこいいのに・・・不思議だ


    「キッチンに行って来る」

    兄貴は苺を手にリビングを出て行った


    俺らは手にしたまま忘れていた空のマグカップを見つめタロスに聞いた

    「今、キッチンに行ったら・・・俺ら殺されるよな・・・」
    「安心しろ骨は拾ってやる」

    コーヒーをあきらめ俺らは再びタロスとテレビを見る事にした
引用投稿 削除キー/
■316 / inTopicNo.5)  Re[4]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 23:28:33)
    忘れてた〜どうしよう・・・・・

    私は慌ててキッチンに駆け込みオーブンを開けた

    そこには見事に消し炭とかした元スポンジケーキが・・・・・


    「最悪」

    わざわざ今日の為に取り寄せた地球産の最高級の苺は食べられ
    肝心のケーキは生ゴミとかし、ことごとく計画は失敗に終わった

    「泣きたくなってきた」

    ・・・・1ヶ月・・・・
    計画を立ててから1ヶ月かかった
    初めて〔ミネルバ〕に乗り込んでから今まで
    ジョウの誕生日は何回きただろう・・・・・
    だけど、いつも仕事が入ってたりして
    ゆっくりと誕生日を祝う雰囲気じゃなかった
    それに・・・・前にジョウが言っていた

    『俺は、生まれてから今まで誕生日にバースディ・パーティーなんて
     やった事が無いから』

    だから・・・・・

    今年は、ちゃんと祝ってあげたい・・・と思った
    ううん、これから毎年祝ってあげたい・・・・と思った

    のに・・・その出端をくじかれた


    「結局、今年もプレゼントだけなのね」


    あきらめて生ゴミとなったケーキをダストボックスに捨てようとした時
    誰かが私の手を止めた

    「ジョウ」

    「捨てるなよ・・・せっかく俺の為に作ってくれたんだろ、食べるよ」

    ジョウがケーキを手にテーブルにつく
    「やめてよ、いいわよ無理しなくても・・・
     それに、そんなの食べたらお腹壊すわよ」
    私が止めるのも聞かずジョウは全部食べてくれた

    苦くて不味いであろうケーキを・・・そして

    「来年からは、もっと美味しいのを期待してる」
    そう呟いた
引用投稿 削除キー/
■317 / inTopicNo.6)  Re[5]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 23:53:35)

    ー数年後ー

    「くくくくっ」

    「なあに?ジョウケーキ見ながら思い出し笑い?
     いやらしいわね」
    「えっ  いや、ずいぶん進歩したもんだと思って」

    「何が?」
    リッキーがケーキを口に入れながら聞いてきた
    「ケーキだよ、あの時のケーキは酷かったなと思って」
    ジョウはまだ笑ってる
    「何よ、嫌な人ね、昔の事じゃない
     それにアレはリッキー達が悪いんじゃない」
    アルフィンがうっすらと頬を染めながら反撃する

    「へっ俺らが悪いって何の事?」
    「ほら、随分前に苺たべちゃった事があっただろ」
    「あっ あぁ〜兄貴が胃薬の世話になった、あのケーキね」
    リッキーが納得したようにうなずく

    男達が勝手に話していると10歳位のジョウに似た
    アーバンの瞳に黒髪の少女が口をはさむ
    「何それ?そんなに凄いケーキだったの?
     駄目じゃないママ、そんな酷いケーキを大事なパパに食べさせちゃ」
    「よせよ、アニス。母さんが怒るぞ」
    同じ10歳位のこちらは金髪碧眼の少年が止める
    「あらっ本当の話でしょ、それにしてもそんな生ゴミみたいな
     凄いケーキを食べちゃうパパも凄いわよね〜やっぱり愛の力ってやつ?」
    ニコニコしながら話を続けるアニスにタロス・リッキー・シアンの3人は
    ハラハラしていた
    このままだと近い将来、確実にジョウとアルフィンの雷が落ちる

    「シアン、行け!アニスを止めろ。兄貴だろ」
    「嫌だよ。リッキー兄ちゃんが行ってよ。慣れてるだろ」
    「どっちでもいいからどうにかしろよ、俺はしらねぇ」
    「酷い、タロじぃ 僕を見捨てるの?
     苦手なんだよアニスと母さんのヒステリー」
    ボソボソと話ているとアルフィンが静かに言った


    「3人とも、何をボソボソ言ってるの?
     言いたい事があるならハッキリ言いなさい!
     アニスもいい加減にしなさい!」

    そんな喧騒の中、ジョウは苺のケーキを食べながら
    アノ日から今日までの誕生日を思い出していた

    楽しい思い出・・・・
    きっとこれからもアルフィンは誕生日に苺のバースディ・ケーキを
    焼くのだろう

    いつまでこのメンバーで誕生日を祝えるか分からないが
    アルフィンがアノ日に誓った想いは今までずっと守られてきた

    その願いはきっと・・・これからも守られていくのだろう

    ジョウお誕生日おめでとう♪

                                  END
引用投稿 削除キー/
■318 / inTopicNo.7)  Re[6]: メモリーズ♪
□投稿者/ ミルク -(2002/11/14(Thu) 23:54:18)
    こんなのになっちゃいました〜ゆるして
fin.
引用投稿 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

書庫には書き込み不可

Pass/

HOME HELP 新規作成 新着小説 トピック表示 検索 書庫

- Child Tree -