| もうすぐ、日付が変わる もうすぐ・・・・・
小さい頃は誕生日が嬉しかった 誕生日の前の晩はウキウキして、なかなか眠れなかった ケーキに新しいドレスにプレゼント 誕生日を迎えるたびに新しい自分になれる気がしてた
いつの頃からだろう・・・それは違うと思いはじめたのは・・・
もうすぐ・・・日付が変わる・・・
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
カチリと小さな音がして時計が日付を変えた事を教えてくれた
「お誕生日おめでとう。アルフィン」
自分自身に小さく呟く
「あーぁ・・・とうとう日付が変わっちゃった 今日も仕事か・・・確か去年の誕生日も仕事中だったのよね・・ 仕方ないか、これもクラッシャーの宿命よね」
諦めて、もう寝ようと思った時にシュッと空圧の抜ける音がして 部屋のドアが開いた
「・・・・なんだ、まだ起きてたのか?」
私が起きている事に驚きを隠せない顔をしてジョウが立っていた。
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