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■91 / inTopicNo.1)  Fly Me To The Moon
  
□投稿者/ ミルク -(2002/05/31(Fri) 23:31:03)
    それは、いつものように(ミネルバ)のリビングで明日からの休暇の予定をたてている時だった。アルフィンが4人分のお茶を入れながら
    「あのね、休暇の事なんだけど、今朝ピザンから連絡があったの。明後日からピザンで
     カーニバルが始まるから帰ってらっしゃいって」
    「カーニバル?なんで今更カーニバルなんかでアルフィンに帰って来いなんて言うのさ
     カーニバルなら毎年あるんだろう」
    リッキーが言った。実際アルフィンがクラッシャーになって7年、今まで1度も呼び戻されたことは無い。リッキーの疑問も、もっともだった。
    「今回は特別、ピザンがテラから独立した記念祭なんだから、式典とかもあるのよ。
     もっともたまには顔を見せなさいという意味もあるみたいだけど・・・・」
    「じゃあ、今回の休暇アルフィンはピザンに帰るのか?それならアルフィンをピザンに
     送って、俺たちは近くのリゾート惑星にでも行くか」
    ジョウがお茶を受け取りながら言った。
    「あらっ わざわざリゾート惑星に行かなくてもジョウ達もピザンで休暇を過ごせば
     いいじゃない。せっかくのカーニバルなんだから、すごく華やかで楽しいわよ。
     それにピザンにもジル・ピザンというリゾート惑星があるんだから問題ないでしょ」
    アルフィンの意見に3人の顔には即座に(嫌だ)という色が浮かんだがはっきりと
    それを口にすることができなかった。
    黙っている3人を疑問に思ったアルフィンが口を開く
    「なに?ピザンだと何か都合が悪いの?」
    「いや・・・・別に都合が悪いというわけじゃ・・・ただ」
    そう、都合が悪い訳では無い。ただせっかくの休暇を自分の銅像があるピザンで過ごしたく無いというだけだ。ジョウがその事実をどう説明したらいいか考えていると
    だんだんアルフィンの機嫌が悪くなってきているのが分かった、するとリッキーが
    間に割って入り
    「俺ら、そのカーニバル見たいな、楽しそうじゃん。なっ タロス」
    と言いながら隣に座っているタロスの脇腹をつつく、するとタロスも答えるかのように
    「どうです、ジョウ。今回の休暇はピザンでとるということで、このチビスケも行きたが ってる事ですし、アルフィンの方も式典とかの行事が終われば合流という事になる訳
     ですから・・・・」
    2人は必死だ、このままアルフィンの機嫌が悪くなれば自分達に被害がおよぶ
    それは避けなければならない。
    「分かった、前半はピザン後半は何処か近場のリゾート惑星で過ごす。それで良いだろ  う」
    ジョウが妥協案をだしてその場はおさまった。
    しかし、そのことがジョウの人生を大きく変えることになるとは
    その時は誰も気づいていなかった。






































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■92 / inTopicNo.2)  Re[1]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/01(Sat) 00:41:17)
    ピザンターナ宇宙港についた時、アルフィンには宮殿から迎えがきていた。
    ジョウ達はアルフィンを送り出した後、(ミネルバ)もしくは近くのホテルにいる
    つもりだったがアルフィンの父であるハルマン三世からの強い要望で宮殿に滞在することになった。
    ジョウ達は3つの寝室とリビングからなるVIPルームに通され、それぞれの部屋で
    着替えをすましリビングに集まった。
    「なんか俺らこうゆう部屋は落ち着かないや・・・・・・」
    リッキーが部屋の中央にある年代物の革張りのソファに座りながら言った。
    「へっ 嫌だね〜ガサツなガキは」
    「なんだよ!タロスだってこの部屋にあってるとは言えないじゃないか」
    「てやんでぇ。俺はお前と違って思慮ある大人なんだよ、一緒にするな」
    2人は今にもつかみ合いのケンカでも始めそうな雰囲気だった
    「また始めやがった・・・・・」
    タロスとリッキーのケンカは珍しいものではない。世代差の大きい2人は精神的ギャップ
    を埋めるためにこのようなケンカをことあるごとにしている。
    しかし、ゲームだと分かっていても毎日のように耳元で騒がれてはたまらない、
    普段なら適当な所でやめさせるのだが今回は歓迎した、ジョウも何か落ち着かなかった
    からである。
    それがこの部屋のせいなのか、他に理由があるのか分からないが、ずっと居心地の悪さ
    を感じていた。
    「嫌だ、またやってるの?」
    アルフィンが誰かを伴って部屋に入って来た。
    タロスとリッキーもケンカをやめて注目する。
    「アルフィンどうした、用事はすんだのか?」
    「うん。明日の打ち合わせだけだったから」
    アルフィンがジョウの前まで行き、甘えたように答える
    「で、後ろにいるのは誰なんだい?」
    リッキーが興味津々という顔で聞く
    「紹介するわ、彼はレオン 次期国王候補よ。私とは幼なじみでもあるの、
     ぜひジョウ達に会いたいって言うから連れてきたのよ」
    そこにはジョウよりも2〜3歳年上の背の高い男性が立っていた。
    「レオン こちらがチームリーダーのジョウ、機関士のリッキー、メインパイロットの
     タロスよ」
    「お噂はよく聞いてます。私はあの事件の時留学していて居なかったのですが、
     アルフィンが大変お世話になったそうで改めてお礼を言わせてもらいます」
    レオンがジョウに手を差し出しながら言った。
    「別にあんたに礼を言われる筋合いは無い、あれは俺が好きでやったことだ」
    レオンの手を握り返しながらジョウが答える。すると
    「いえ、そうはいきません。私はアルフィンの婚約者として、ジョウ、 
     君に今日までアルフィンを守っていただいた事に関してもキチンと
     お礼はしなければいけませんから」
    「婚約者!?」
    ジョウ、タロス、リッキーの3人が声をそろえて聞き返す
    「やだ、冗談はやめてよレオン。婚約者って何のこと?わたし聞いてないわよ
     そんなこと」
    「この前、正式に国王と王妃には結婚の申し込みをしてある。両陛下とも
     この話をとても喜んでくださったよ、君にとっても悪い話だとは思わないけど」
    レオンがアルフィンにむかって言った。
    「そんな・・・・・私、おとうさまとおかあさまに聞いてきます。」
    アルフィンが急いで部屋を出て行ったのを見届けるとレオンは悠然と微笑みを
    うかべ、ジョウに向かって言った。
    「この話は事実だ、両陛下とも賛成してくださっている。誰もがクラッシャーと
     しての生活よりも私と結婚して何不自由のない生活を望むだろう。アルフィンに
     とってもそれが一番いい事だと思う。だからジョウ、君もそのつもりでいてほしい」
    それだけ言うとレオンは部屋を出て行った。
    「なんだい、あれ?頭にくんなぁ〜だいたい何で兄貴も黙ってるのさ!
     ビシッと言ってやれば良いのに」
    リッキーが真っ赤な顔をして怒っている、その横でジョウは黙って一点を見つめていた。
    黙っているジョウにじれてリッキーが何か言おうとした時、タロスがそれを止めた
    「ガキは黙ってろ、てめぇには分からない事がいろいろあるんだよ」
    「なんでぃ 人をいつまでもガキ扱いしやがって、年寄りは黙ってろ!俺らは
     心配して言ってるんだよ」
    またもや罵り合いを始めた。
    「うるさい!!いいかげんにしろ!」
    ジョウの声だった。顔を真っ赤にして怒気をあらわにしている、ジョウのあまりの剣幕に
    2人は黙ってソファに座り直しバツの悪そうに顔を見合わせていた。

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■98 / inTopicNo.3)  Re[2]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 00:31:42)
    その頃、アルフィンは母である王妃エリアナと私室にいた。
    本当は父であるハルマン三世とも話をしたかったのだが、あいにく公務で
    出かけていた。
    「おかあさま、レオンと婚約とはどうゆうことですの」
    「アルフィン、落ち着きなさい。座ってゆっくりと、お話しましょう。」
    エリアナがアルフィンを座らせ、お茶を入れる
    「大丈夫、人払いをしてありますから当分誰も来ません。
     だからそんなに焦らないで」
    「でも・・・・」
    「アルフィン、私もおとうさまも、絶対にレオンと結婚しなさいと言ってる
     訳じゃないのよ ただ、貴女がクラッシャーになって7年。そろそろ結婚の
     事を考えてもいい頃だと思うのよ」
    アルフィンは黙ってエリアナを見つめていた。
    「ねぇアルフィン、貴女がジョウの事を好きなのは知っているわ。
     彼はとても良い男性よ、でもね ジョウと何か約束をしている訳じゃないのでしょう?
     それにね、クラッシャーという仕事は常に危険がつきまとうわ。とても心配なのよ」
    エリアナが優しく諭すように言った。
    「それでも、私は・・・・」
    ジョウのことが好き、ジョウと一緒にいたい。アルフィンがそう答えようとした時
    エリアナが言った。
    「それに、女性は誰かを愛するより誰かから愛された方がより幸せになれると
     思うの。だからレオンの事を真剣に考えてほしいの。」
    エリアナの言葉にアルフィンは何も言えなかった。本当は反論したかった、
    私はジョウと幸せになれる、そう言いたかった。でも将来の約束も何も無いという
    事実が何も言えなくしていた。
    黙っているアルフィンにエリアナは
    「カーニバル終了まで、まだ日にちがあるわ。ジョウ達もそれまでは居るのでしょう?
    だったらゆっくり考えて結論をだしなさい。」
    そう言ってエリアナは部屋を出て行った。

    「クラッシャーを辞める・・・・・ジョウの側を離れる・・・・」
    そんなこと今まで考えた事も無かった、ずっとジョウの側で生きていけると思っていた。
    「離れたくない・・・・・でも・・・・・」
    いくら考えても・・・・・いや、何も考えられなかった。
    その日、アルフィンの部屋の明かりは何時までも消えることは無かった。
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■99 / inTopicNo.4)  Re[3]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 01:15:03)
    カーニバルが始まり数日が過ぎた。
    アルフィンは式典等の公務の為、ジョウ達と顔を合わせることが無く、
    常にレオンと行動を共にしていた。
    その状況を目にした国民は、いつしかレオンとアルフィンの結婚を噂するように
    なっていた。


    「兄貴〜俺ら変な噂を聞いたんだけど」
    カーニバルの見学から帰ってきたリッキーが言った。
    「なんだ・・・・」
    不機嫌な声でジョウが聞いた。
    レオンに初めて会った日からジョウの機嫌は明らかに悪かった、その機嫌の悪さが
    さらに増していた。
    なぜなら、どこにそんな暇があるんだ?と聞きたくなるほど頻繁にレオンが
    ジョウのもとに現れ、何かしら気に障る事を言っていくからだ。
    その内容の全てがアルフィンに関係する事だという事実が余計にジョウを不機嫌に
    させる。
    そんなことを知らないリッキーはジョウの声を聞いた瞬間、恐怖に震え何も言えなく
    なった。
    「なんだ?と聞いてる」
    ドスの効いた声でジョウがもう一度効いた。
    「ひ、ひえ・・・」
    リッキーは脅えた、本当なら言うのをやめたいところだったが、ジョウがそれを
    許さなかった。
    「リッキー、俺は何だと聞いてるんだ」
    仕方なく、リッキーが恐る恐る言った。
    「あっ あのさ、アルフィンの事なんだけど・・・・・なんか・・・・・・レオン
     と結婚が・・・・・決まった・・・とか・・・」
    リッキーの声が、だんだん小さくなっていく。それと同時にジョウの機嫌はさらに
    悪化していった。
    「いやっ、で でも ほら、ただの噂だし、本当だったらアルフィンが今ごろ
     何か言ってきてるだろうし・・・・・」
    リッキーがフォローを入れるがジョウは聞いていない。
    「あの〜兄貴?」
    動かないジョウにリッキーが恐る恐る近づこうとした時、リッキーの頭に衝撃が走った。
    「うがっ!」
    タロスだった、話の途中に部屋に入ってきてヤバイと思い止めようとしたが間に
    あわなかったのだ。
    「馬鹿野郎!てめえは状況を考えて物を言いやがれ、この唐変木!!!」
    「なんだよ、だからって殴ることないだろう」
    「今、ジョウの耳に入れて良い話かどうか考えてみろって言ってるんだよ。
     ちったぁ その空っぽの頭を使ったらどうだ」
    「そんな事言ったて、このままほっといて良い話じゃないだろ、
     もし アルフィンがレオンと結婚しちまったら、
     ミネルバからいなくなっちゃうんだぜ!」
    「だがな・・・」
    タロスが何か言おうとした時
    「うるせぇ!!ケンカなら外でやれ!!!!!」
    ジョウが怒鳴った。目が血走り頭から湯気がでている。
    「ごめん、兄貴・・・・」
    「すんません、ジョウ」
    しゅんとする二人にジョウは
    「いやっ・・・・すまない、最近ちょっとイライラしてるんだ・・・・
     気分転換にちょっと外に出てくる。」
    ジョウが出て行くと、二人の肩から力が抜ける。
    「はぁ〜やばいよ、やばいよ、兄貴そうとう煮詰まっちゃてるよ
     アルフィンも何してるんだろ、ちょっとくらい顔をだせば良いのに」
    「まぁ そう言うなって、アルフィンにも事情があるんだよ。
     それに今回の件は二人にしか解決できないんだから」
    そう、ジョウとアルフィンの二人に」しか・・・・・


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■100 / inTopicNo.5)  Re[4]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 01:33:22)
    部屋をでたジョウは城の外に向かっていた。
    カーニバルの賑やかな雰囲気の中に行けば気が紛れると思ったからだったが
    それは失敗だった。
    もうすぐ城外にでる、という所でレオンに捕まった。
    「やあ、ジョウ何所へお出かけかな?」
    レオンがにこやかに微笑みながら立っていた。
    ジョウは不快感を隠そうともせず
    「何の用だ、俺はあんたに用は無いんだが」
    「フッ 随分と嫌われたものだな。ところでジョウ、君はいつまでピザンにいる
     つもりなんだ?もう 噂が耳に入ってるかもしれないが、ピザンにいる誰もが
     私とアルフィンの結婚を望んでいる。
     君がピザンに、アルフィンの側にいる必要は無いと思うのだが」
    「余計なお世話だ、あんたに指図をうけるいわれは無い。
     俺は、俺のしたいようにする。ほっといてもらおうか!」
    そう言うとジョウは外に向かって歩きだした。
    「分からないのか?目障りなんだ、君が居ると。早く私の前から消えてくれ」
    レオンはそれだけ言うと、公務の為戻っていった。

     
     
引用投稿 削除キー/
■101 / inTopicNo.6)  Re[5]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 02:04:40)
    ジョウは荒れていた、もともと機嫌が悪かったところで先程のアレである。
    気分転換にと来たカーニバルを見学する気分にもなれずに入ったバーで
    酒を飲んでいた。かなりアルコール度数の高い酒にもかかわらず、
    ジョウはなかなか酔えなかった。
    そうやって何時間か経過したとき、誰かに肩をたたかれた。
    アルフィンだった。
    「ちょうど出掛けて行くジョウを見かけたから、追いかけてきたの」
    ジョウの隣の席に座りながら言った。
    「どうして、こんな所にいるんだ。」
    「だから言ったじゃない、出掛けるのが見えたから」
    「そうじゃない、何をしてるんだといってるんだ。ここはお姫様が来るような
     場所じゃない。何かあったらどうするつもりだ、危ないじゃないか」
    「何言ってるの?今までだってこの程度の所しょっちゅう行ってたじゃない
     今更おかしいわ」
    「今までとは違う、立場を考えろ。今の君はクラッシャーじゃない、
     ピザンのプリンセスなんだ」
    ジョウは酔っていた。今ごろになってアルコールがまわり、普段なら言わない
    ような事を言ってしまった。
    「それに、(レオンとの)結婚を控えている人間が俺なんかの所に来るもんじゃ
     ない。送っていくから帰るんだ」
    「なに・・・・それ・・・私、レオンとの結婚なんて決めてない!
     なんでジョウまで、そんな事を言うの・・・・私は不自由のない生活なんか
     欲しくない!他の人からの言葉(プロポーズ)もいらない。私が・・・・
     私が欲しかったのはジョウからだけの言葉なのに・・・・ジョウのバカ!!!」
    アルフィンは泣きながら外に駆け出していった。ジョウがアルフィンの後を
    追いかけたが、アルコールのまわった体がいう事をきかず見失った。
    ジョウは自分を呪った。

    泣きながら走り続けるアルフィンを誰かが止めた。
    レオンだった、城を抜け出したアルフィンを探しにきたのだ。
    「アルフィン、どうしたんだ心配したんだぞ。・・・・泣いてるのかい?
     いったい何があったんだ」
    アルフィンの肩を優しく抱く。
    アルフィンは何も言わず、レオンの腕の中でただ泣くだけだった。
    「言いたくないのなら、無理に何も聞かない。帰ろう、送っていくよ」
    レオンが近くに止めてあったエアカーを呼び、二人は帰って行った。

引用投稿 削除キー/
■102 / inTopicNo.7)  Re[6]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 02:19:44)
    その日の事を口にする事もなく、数日が過ぎた。
    もうすぐカーニバルも終わる、決断の時が迫られていた。
    「兄貴、どうするんだい?アルフィンの事」
    リッキーが勇気をだしてジョウに聞いた。
    「カーニバル終わっちゃうんだぜ、そしたらピザンから出ていくんだろ。
     ほっといて良いのかよ、結婚しちゃったらもうミネルバには帰ってこないんだぜ
     二度と会えなくなっちゃうんだよ」
    「ジョウ、俺からも言わせてもらいます」
    タロスだった
    「リッキーの言うとおりだ、このまま諦めたら後悔しますぜ。
     無くしてから後悔しても遅いんですよ」
    タロスの声には実感がこもっていた。
    「うっ〜」
    それまで黙っていたジョウが観念したように
    「ちくしょー俺の負けだ、今回はお前らの意見が正しいよ。アルフィンの所に
     行ってくる」
    そう言うとドアの外に駆け出していった。
    「はぁ〜ホント、世話がやけちゃうよ」
    「まったくだ」
    「でっ、どうする?」
    リッキーが聞いた?
    「どうするって????」
    「鈍いなぁ〜兄貴、アルフィンにプロポーズに行ったんだろ。気にならない?」
    にやけながら言った。
    二人は無言でジョウの後を追いかけた。


引用投稿 削除キー/
■103 / inTopicNo.8)  Re[7]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 02:42:17)
    同じ頃、ハルマン三世・エリアナ・レオン・アルフィンの4人は
    リビングでこれからの事をはなしていた。
    「アルフィン、改めて言う。結婚して欲しい、絶対に幸せにするから、大事にする」
    レオンが言った。
    「私は・・・・」
    アルフィンが何かを言いかけた時、窓の外が騒がしい事に気づいた。
    ジョウだった。
    人払いをされていた為、リビングに近づく事ができなかったジョウがリビングの
    バルコニーの下でアルフィンを呼んでいた。
    アルフィンが慌ててバルコニーにでた。
    レオンが中に入るように進めたが、きかなかった。
    「アルフィン!俺だ!!ジョウだ」
    ジョウが叫ぶ、アルフィンがバルコニーから身を乗り出すように叫び返した。
    「ジョウ!!」
    騒いでいるジョウを取り押さえようとしている護衛官をなぎ倒しながら
    ジョウは叫んだ。
    「アルフィン、行くな!戻って来い俺の所へ!愛してる!結婚しよう」
    アルフィンは何も言えなかった、一瞬ウソかと思ったが、事実ジョウが
    目の前で叫んでいる。
    涙がでた、嬉しかった。アルフィンはリビングにいるレオン達を振り返り
    「レオン、ごめんなさい。貴方とは結婚できない。
     おとうさま、おかあさま、私クラッシャー辞めません」
    「ジョウ、今行くわ。受け止めて!」
    そう言うと、アルフィンがバルコニーの手すりを乗り越え飛び降りた。
    周りから悲鳴が上がる。
    「ジョウ、連れて行って一緒に。どこまでも」
    ジョウがアルフィンを受け止めた。
    「無茶するな・・・・俺の寿命が縮まる」
    「今まで、冷たくしていた罰よ」
    そう言いながら、二人はキスをした。



    お・ま・け
    ただ、ジョウは忘れていた。周りに大勢の人がいた事を
    そして、ジョウの後をつけてきたタロスとリッキーもその中に
    いたという事を・・・・そのせいでジョウは後にものすごい恥ずかしさに
    襲われるのであった。

                                 第一部 完



引用投稿 削除キー/
■104 / inTopicNo.9)  Re[8]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 02:47:53)
    あとがき・・・・・

    第一部(プロポーズ)が終わりました。この話はシリーズ?で続きます。
    もし、次を書く事があって、読んでみようかな〜なんて方がいらっしゃたら
    気長に待ってください。予定では第五部まであるはずなので・・・・・・


引用投稿 削除キー/
■105 / inTopicNo.10)  Re[9]: Fly Me To The Moon
□投稿者/ ミルク -(2002/06/07(Fri) 02:49:56)
    予告・・・・次回は(ハネムーン)だよ
fin.
引用投稿 削除キー/



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